音を奏でる惑星は、当然、7つの神聖な母音とも関係する。第1天はA(アルファ)、第2天はE(イプシロン)、第3天はH(エータ)、第4天はI(イオタ)、第5天はO(オミクロン)、第6天はY(イプシロン)、第7天はΩ(オーメガ)という聖なる母音を発する。
天界に通じる通路と地下界に通じる通路を明確に表象したのはプラトーン『国家』X巻エルの神話(右図)だが、この表象は新プラトーン派が継承、特にマクロビウスで定着した。彼は「人間どもの門」「神々の門」と呼び、これが至点に相当することはメソポタミアに遡源させられるとGavin White は論じた。
「唐代には皇帝たちをはじめとする多くの患者を悲惨な死に導き……そうしたいくつもの要因が道教徒の中の霊薬服用離れを惹き起こし……錬金術の精神過程は物質的過程から自立し、内丹と呼ばれる技術と理論の体系へと再構成されたのである」(山田慶兒『本草と夢と錬金術と』)。
湖南アルプスのやや北、比叡山の麓にあるのが穴太。穴太の石工集団が歴史にその名を高からしめたのが安土城を築いたこと。最近では、つい先頃の熊本城の修復工事で少し取り沙汰されたようだ(テレビがないのでよくは知らん)。穴太集団の歴史はそんなちゃちなものではない。
「二千五百年前はネオグラシエーションと呼ばれる寒冷期に相当している。北欧の鉄器時代の初期と日本の縄文時代晩期は寒冷で多湿なきびしい気候にみまわれていた。こうしたきびしい気候条件のなかで、人身供犠や異常なまでの祭祀への傾倒が、引き起こされている」(安田喜憲『大地母神の時代』)。
[MEMO]魚座〔双魚宮〕の図像〔11世紀、ビザンツ〕を、一応、ヨナを呑みこんだ鯨の図との類似から「復活」の意と解したが、この図像が珍しいことに違いはない。キルヒャーの図像(右図)ともやや似ていることに気づいた。しかし問題として保留しておこう。
が、Gavin Whiteも指摘するとおり、雄鶏とヘルメース=メルクリウスを繋ぐ希臘・羅馬神話を欠いている(アプロディーテーとアレースの情事の場面にちょっと顔を出すが)。カルターリ『西欧古代神話図像大鑑』にも図像2葉に顔を出すが、雄鶏への言及はないか、もうひとつピンとこない内容だ。 https://t.co/kxDPh6AYTp
要は、「生理は病気の一種だから……」という「心やさしき女性差別者」を輩出したけれど、月経不浄観は揺るがなかったということだ。だからといって「運動」の失敗だったとは思わないけれど。とはいえ、今もって生理中はお宮参りはいけないのかという相談が跡を絶たないとはネ。
0「愚者」札。マルセイユ版に「描かれている小動物は猫で、古代エジプトでは猫の姿をした女神バステトなどが奉られていました」(『タロットの歴史』)。「何」が「何」に「奉られていた」のか文意不明だが、この小動物が猫だという説を知らなかった(ホドロスキーは「犬か猿」)と)ので、興味深い。