ウィリアム・ブレイクの『ヨブ記』(1825年〕全22点の挿絵が「三重県立美術館」https://t.co/hEfjkdYsC0で観られる。
その1点「Behemoth and Leviathan」を見よう。
欄外にはそれぞれヨブ記文中のことばが引用されている。
ウーマ・ダブルツの各種の図像については、William Hayes Wardの論考「ベルとドラコーン」
https://t.co/lKoE17A0x9
参照。
アルチャーティに限らず、科学者の著す占星術書は常に皮肉っぽい。「ものたりない読者は、自分で勝手に解釈のルールを作ってみられるがよい。玄人の占星術師が作ったものと、その当たる確率は五十歩百歩である」(中山茂『占星術』)。
アヌビスとヘルメースの融合はプトレマイオス1世の頃とされる。しかし、Ἑρμάνουβιςという語の初出はおそらく『イシスとオシリス』375e。「プルタルコスはアヌビスを限界領域の神と考えている」(飯尾久都人P.620訳註3)。その図像は見当たらないが、カルターリでも水陸両棲の鰐の上に立つ。
後に飼い猫となった種を4種類挙げたが、家畜化すべき野生種のいなかった希臘では、鼬で代用したことは先に見たとおりである。対して日本列島では、栗や団栗を食料とした時代から鼠害にはなやまされた筈なのに、困った様子がない。何故か? おそらくは猫に代わる鼠の捕食者がいたからであろう。
レヴィが『高等魔術の教理と祭儀』において言う「ヘルマヌービス」とは、古代末期、ヘルメースとアヌビスとが(霊魂導師という同じ属性から)同一視された結果(Ἑρμῆς + Ἂνουβις)生じた「アヌビス」のこと。
右図はカルターリ「アヌビス」(『西欧古代神話図像大鑑』)。
22字母から、先ず、三大元素(アレフ・メム・シン)を決定。次に複音(2つの音をもつ)文字7つ(タウ・レーシュ・ぺー・カフ・ダレト・ギメル・ベート)は惑星に充てる。残り12文字が単音文字(チェックのついたもの)で、これを12宮に充てたわけである。
髯のあるアプロディーテーは、カルターリ『西洋古代神話図像大鑑』邦訳p.633-644に出る。典拠はアレクサンデル・ナポリタヌスとスーダである。ローマの女たちに、髪の毛が抜け落ちる病が流行し、ウェヌスに祈ったところ願いが叶ったので、櫛を手にした彫像を奉納したという。