右端の生き物はἙρμάνουβις。神名辞典にも見当たらないが、アプレイウスの『黄金の驢馬』イシスの密儀の場面に登場する。そしてその図像は、カルターリ『西欧古代神話図像大鑑』に「アヌビス」の名で出ている。
22字母から、先ず、三大元素(アレフ・メム・シン)を決定。次に複音(2つの音をもつ)文字7つ(タウ・レーシュ・ぺー・カフ・ダレト・ギメル・ベート)は惑星に充てる。残り12文字が単音文字(チェックのついたもの)で、これを12宮に充てたわけである。
湖南アルプスのやや北、比叡山の麓にあるのが穴太。穴太の石工集団が歴史にその名を高からしめたのが安土城を築いたこと。最近では、つい先頃の熊本城の修復工事で少し取り沙汰されたようだ(テレビがないのでよくは知らん)。穴太集団の歴史はそんなちゃちなものではない。
要は、「生理は病気の一種だから……」という「心やさしき女性差別者」を輩出したけれど、月経不浄観は揺るがなかったということだ。だからといって「運動」の失敗だったとは思わないけれど。とはいえ、今もって生理中はお宮参りはいけないのかという相談が跡を絶たないとはネ。
ヴェーダの民は、「草原で遊牧的な牧畜の生活をしていたインド・ヨーロッパ語族が共有していた宇宙意識」つまり「天的な宇宙観を運んできた」。しかし、文化=宗教葛藤は一方的であることはできない。天的宇宙観が大地的なインダス文明の宇宙観と遭遇したのである。
”アダム・カドモンは向こう向きである”ことと関連するのが、ヤキン/ボアズの柱の左右問題である。いったい、どちらがどちらに配置するのか、確たる根拠を述べた者に出会わない。
答えは、(向こう向きの)アダム・カドモンの右側がヤキン、左側がボアズである。
「私はバビロンでベルに注意を向け,/ベルがのみ込んだものを口から出させる。/人々が流れのようにベルのもとに来ることはもうない。/バビロンの城壁は倒れる」(エレミヤ51:44)。バビロンを竜に譬え、その呑みこんだものを吐き出させるというイメージは、繰り返し現れる。
先日挙げた図は、ローマ軍による「コリントス最後の日」を描いたトニー・ロベール=フルリの作品(1870年代)。作品の説明は
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アテーナイ市の保護神がアテーナーであったごとく、コリントスの保護神は武装したアプロディーテーであった。『西欧古代神話図像大鑑』を参照。