坂口尚作品では、怪奇SF「青びょうたん」も面白い。奇妙な赤子を拾った男は我が子の如く育てるが、どんどん異形化していき、町に大雨が降る。見事なSFで素晴らしい作品なのだが、これをタイガーマスクの雑誌に載せるか!?需要と供給のミスマッチを感じるぞ。これも昭和のなせる業なのか。
てぃーろんたろん「この子知りませんか?」上司をぶん殴って仕事を辞め、やりたいことをやってから死のうとする男と少女の逃避行、、と聞けば淡い青春物語の気配がするが、その要素もある一方で根本的に何か違和感を感じつつ読み進めることになる。面白いよ。3巻ではでかい波が来る。
山本ルンルン「涙子さまの言う通り」新興宗教のカリスマ教祖である目も眩む美女涙子の周辺で巻き起こる血生臭い惨劇。想像以上の猟奇、残虐、非道っぷりに大満足です。一冊で何人も死んだ。もう一人の主人公と思しき刑事の活躍が期待されますね。
色んな本で読めるので掲載誌を買う必要なんてないが、このカラー扉絵が欲しかった。古賀新一「餓鬼」義母により愛犬と共に地下室に監禁された幼児に襲い掛かる飢餓により発生する狂気。胸糞悪すぎる作品だが、完成度が高すぎて好きなんだ。似たような事件を目にする度心が痛む。
#ホラー漫画
落合裕介「タンペンシュウ」人間という生き物の醜さや愚かさ、残酷さが冷たく描かれた短編集。読後はとにかく気が滅入る。最後のお話の業ピタゴラスイッチは辛すぎた。まさかのハッピーエンドも存在するが、読み進め心が弱った読者への給水所だと思ってる。
真夏名物のホラーコンビニコミックだー!「恐之噺」約7割を占める油豆作品はほぼ既読だったが、高港作品は初読な気がする。滅茶苦茶ないいホラーでした。やはり絵がいいですね。まごうことなきホラー漫画の絵です。
#ホラー漫画
三条友美「犬になりたい」少女ホラーの限界を振り切ったグロと暴力に溢れた最高の1冊。表題作は小学生の俺にトラウマを植え付けたエグい人体改造もの。しかし単行本がレアすぎる。掲載されたのが少女誌なのに本がB6サイズなので当時の少女達が本屋で見つけられなかった説を推します。 #ホラー漫画
破邪「ゴルゴダの木」アブナイ女教師シリーズは単行本未収録が多く眠っているな!エロすぎる養護教諭を覚えてる人は少なくないはず。ゴアシーンや異形が沢山登場するので好きなんですよね。これは植物人間誕生の話です。 #ホラー漫画
玉井雪雄「ゆりかちゃん」連続一家惨殺事件が勃発!しかし警察は犯人に辿り着けずにいた。常人には異常者の行動が読めない。頼りは他人の人格を憑依させる能力者である少女だけだ!!犯人のイカれ具合が気持ちいい。未単行本化作品だが、榎本加奈子主演で実写映画化している。順序が逆だろ。