世の中では昆虫食を巡る争いが勃発してるらしいがそれを見ると20年以上も前にトンボとかゲンゴロウを使った昆虫料理メニューが出て来た『鉄鍋のジャン!』は早かったなあと思う。まあ昆虫食以外にも色々な点で早すぎた漫画だったんだが。
七都市物語、フクダイクミの漫画版が超面白かったのでアルスラーン戦記の時みたくこれに尻引っ叩かれて田中芳樹も続編書くかも…とか淡い期待をしたが残念ながらそうはならなかった。シュタミッツとクルガンのコンビの描き方とか最高だったのに途中で終わって切ない。
…なんつうか男たちが一日中絵の前で見とれているのが気に入らなかった」ベラスケス切りつけた「過激な」女性参政権運動家が俺がクリムト展の『ベートーヴェンフリーズ』の複製に一時間くらい見とれてた時にいなくてよかったなあと思う。こんな感じだったので。世の中地獄はすぐそこにあるもんだな。
創作世界で尾張貫流の管槍なんてマニアックなもの使うの、剣術マニアな奈良原一鉄作品の『装甲悪鬼村正』の遊佐童心くらいしかいないだろうと思ってたら『Dr.STONE』でも使うキャラがいるみたいだな…興味が湧いたのでそのうち読んでみよう。
ジョジョ、第3部で一番好きなキャラはイギーだが、一番共感するのはラバーズのスティーリー・ダンだったりする。自身が弱者である事を認め、それを理解した上で戦法を組み立てるという境地に至るまで色々と葛藤あったと思う。あと調子こいてボコられるところも自分に似てるなあと思う。
話題になってる『のあ先輩は友達。』読んでみたらのあ先輩が『からくりサーカス』のあの自己愛の塊のフェイスレスが人生の早期にこの人を見てればそもそも白金の時点で自分を客観視でき、ゾナハ病も撒かずに物語がそもそも始まらなかったレベルのモンスターでひたすら怖い。
『絢爛たるグランドセーヌ』の栗栖さくらさん、海外編でもまた挫折したらしいが全国に八千人くらいいるらしい栗栖の一人として彼女には頑張ってほしいと思う。しかし初登場時調子こいた強キャラ→ボコられて弱体化ってバキの本部以蔵みたいだな…栗栖さくらさんも刃牙道の本部みたいな大化けが欲しい。
桜玉吉、伊豆漫玉シリーズとか週刊新潮で連載してる『日々我人間』とかは「昔に比べて枯れた」とか言われる事もあるが、個人的にはつげ義春リスペクトとかもあって敢えて枯れた作風にしてると思うし、それはそれで面白いのだが昔のツヤツヤなノリの作品も読んでみたい。