医者を名乗る怪しいマント男の言葉をしかし「ギュッが出せるってことは本当にお医者様みたいね」と全員が納得した回。
K2 - 真船 一雄 / 第296話 千里眼 | コミックDAYS https://t.co/jVhxpkK8hn
プレッシャーに押し潰されそうになる高品がある人物の一言を機に覚悟を決め、手術の最中にKAZUYAが平凡な町医者(実は高品も凄腕なんだが)である自分に託した意味を悟る…という名シーンのつるべ打ちだが、ここまでで3話しか使っていない構成の妙が光る。
その後もリハビリ編やらで色々あるんだけど、中でも磨毛が訪ねてくるエピソードが良すぎて『K2』で再登場の際に目を細めて昔を思い出すシーンは何度見てもグッと来るぞ。
『K2』は初期に『Doctor K』ラストの高品の台詞を言わせることで「この話はあのラストとはパラレルの話ですよ」と示唆していたと思うんだけど、連載が長期化したことであのラストも一也放浪編に組み込んで辻褄合わせる辺り、めっちゃ誠実ですよね…。
なお『Doctor K』ラストのKが何者なのかはそこまで重要ではないのだが『K2』で一也と確定したため「お前いつからそんなぞんざいな口調になったんじゃ」ってなる(親目線)。
『K2』で一也が羽織ったら早速職質された例のマントだが「所持品ストックを増加」「爆風ダメージを大幅に軽減」というオープンワールドRPGだったらかなり役立つ装備品だったりする。まあ職質はそりゃ妥当なんだけれども。
なお先代スーパードクター・KAZUYA先生は子供の頃に怪我した飼い犬を助けられなかった経験からマントと医療器具を持ち歩くようにしてるんだがそれなら別に鞄だけでもよい事になる。実際マントのせいで度々変人扱いされたのだが「別にこのカッコでもいいじゃん」と突っぱねている。趣味か?
なお3枚目で直接ツッコんでる娘さんはKAZUYAに恋して医大に入学後は出番がなかったんだけど『K2』の国家試験回に出てきたおばちゃん医師が彼女のその後の姿だったらちょっと嬉しい。
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『K2』だと富永と一人がプロ野球観戦してるけど『スーパードクターK』だと若き日の高品院長が母校の地区予選大会の応援にKAZUYAを付き合わせてるので、K一族は裏も表も人付き合いが非常にいい。
『スーパードクターK』終盤の保険医編は基本学園ものの話なのでリアリティラインが『K2』とほぼ同格なんだけど、スーパードクター成分欠乏症を防ぐためか唐突に南米で国家が絡んだ麻薬事件とか出てくるんだよな。 https://t.co/VzakGHl7Pm
娘がジャンキーにされ復讐の鬼と化した麻薬捜査官、野獣の肉体を持つスーパードクター、自身の研究が悪魔の薬を産み出した償いのために走る善良な研究員の逃避行とそこから生まれる奇妙な絆という午後ロー感MAXな話なんだけど、ひとりだけちくわ大明神な人がいますね…。 https://t.co/Up0icvmamB
和久井留美豆知識:
「普段はシュッとしているが、猫が絡むとダメになる」というキャラクター性が使いやすいのかコミカライズ作品の登場頻度がやけに高い。
#和久井留美生誕祭2023 https://t.co/corSgVm5Ot