昨日のつづき。「りぼん」昭和37年4、5月号。
この辺からリエちゃんの冒険が始まるんですが、周囲を巻き込んで大活躍とまでは行かないで終わってしまったのが惜しいところ。
もう一工夫あると作品に幅ができたと思うんですが。(^^)
まあ、そのおかげで、この綴じ際の画像の歪みと暗くなった色合いを補正するだけで2時間近くかかるという試練を味わっていますが・・・。
けれど、この辺のおつたさんの大立ち回りはすごく絵になっているので、頑張って復元することができました。
そして車から脱出する際に負傷をし、近くの山小屋の中に逃げ込むと、そこが敵の連絡所になっているという展開まで全く同じでした。
うーん、ここまではっきり模写しているのも凄いですねー。 https://t.co/V9LRAraZlk
「鉄人」の方は警察から出所した村雨健次に謎の組織が襲い掛かるシーンで、「赤電話」の方は都内で無差別殺人を犯す包帯怪人を警察が追跡するシーンでした。
しかし車から脱出するポーズまで全く同じだ。(^^;
對馬さんに教えていただいた「鉄人」と「赤電話」の酷似しているシーンを比較してみました。
思った以上にそっくりで、かなり驚かされました。(^^) https://t.co/NNvAh88sa3
ちなみに、手元ですぐに出せる単行本で比較してみたところ、すべてが異なるセリフに改変されていて、さすがにこれはひどいと思いましたわ。(^^; https://t.co/warWKGHv0J
最近出たオリジナル完全版では連載時の表現に戻っていました。それでこそオリジナル版というところでしょうか。(^^) https://t.co/warWKGHv0J
その他の似ているシーン。左が「音無しの剣」、右が「涙の仇討」です。
横山先生とつげ義春さんはデビューが同じ昭和30年ということで、いろいろと吸収し合いながら漫画を描いていたことが分かり、非常に興味深かったです。
そこで検証してみた結果、つげ義春さんのデビュー2作目「涙の仇討」の中に、コマ割りが非常に似ているシーンを見つけました。
物語終盤のライバル剣士との決闘の場面です。
そして、この辺からスリ師の「おつたさん」が主人公2人に本格的に絡んでくるんですが、
スリというとエミちゃんの義母もそうだったので、ちょっと感慨深いものがありますね。
今週の「黄金神威」。
今でも建物の一部が残っている開拓使の札幌ビール工場を戦いの舞台に選ぶとは、その卓抜したセンスに脱帽です。
そして松平財閥の後継者2人に対する歓迎パーティー。
少女漫画らしい展開を、畳みかけるように放り込んでくるところがお見事です。