刺激的な言語学本を発見。
『新敬語「マジヤバイっす」』は、若者ことばとされる「ないっす」などの「っす」言葉に注目し、その言葉づかいに「ス体」と名付け分析した一冊。本書では、最も古い「ス体」として、1954年10月12日の『朝日新聞』掲載の『サザエさん』をあげている(P12)。
#サザエさん
江戸期の妖怪絵巻である『稲生家妖怪傳巻物』(通称「稲生物怪録」)をコマ割りして「まんが」に仕上げた一冊『まんが訳 稲生物怪録』。本書の「あとがき」で大塚英志も述べているように、「絵巻」をコマに切断し、モンタージュすることによって、絵巻全体の物語や細部が明瞭になる。(画像右はP137)
こういう考え方に触れられるのも、読書の醍醐味。
(参照:『こちら葛飾区亀有公園前派出所』第47巻、集英社、P133)
「ジブリ美術館は、井の頭公園という東京都が管理する公園の中にある。通常であれば、公的な土地に民間の建物を建てることはできない。そのため、建物の「負担附き寄附」を行うという方法をとることで三鷹市の施設になった、少し特殊な経緯がある。」(『マンガミュージアムへ行こう』岩波書店、P144)
漫画家さいとう・たかをさん死去。ご冥福をお祈りします。
「……時代を逆行させる事は、誰にも出来ない……思い出は懐かしむだけにしておく事だ……」(『ゴルゴ13』第143巻、小学館、P125)
「どんな国家元首でも国が栄える事を願ってる それは確かだ そしてその方法は二つきりしきゃねえのさ 民百姓から絞り取って国を栄えさせるか 民百姓を豊かにして国を栄えさせるかだ」(みなもと太郎『風雲児たち 幕末編 34巻』より)
漫画家・佐伯かよのさん死去。ご冥福をお祈りします。
「やるなら とことんやりなさい
一度 選んだ道なら とことん昇りつめてみようじゃないの
どうせ生きるなら 最高のものを目ざしましょう
着るもの持つもの教養も…」
(『錆色蝶々【分冊版】 1』より)
9月20日は「敬老の日」。
「これでまたひとつ自分が成長できた…と
そう思えるのがとてもうれしいんじゃ
そういう気持ちをなくさないかぎり
人は勉強を続けるんじゃよ」
(さくら友蔵・述、『ちびまる子ちゃんのラクラク勉強法』集英社、P149)
「言葉を粗末にするということは、多くはもとの感じを忘れてしまって、ただの符号のように使うことを意味するかと思いますが、それはけっして今に始まったものではなく、ずいぶん久しい前からくり返されていたようです。」(柳田国男『毎日の言葉』角川ソフィア文庫、P26)
「肉じゃがは伝統的なおふくろの味と言われているから、当然戦前からあったのだろうと思っている人が多いと思いますが、戦後五年がたった一九五〇年(昭和二十五年)の「主婦と生活」以前の文献に見ることはできませんでした。」(魚柄仁之助『国民食の履歴書』青弓社、P152)