陸海軍も目新しい用語。それぞれ 陸軍省→おかいくさの役所 海軍省→ふないくさの役所

天皇、皇室にかんする単語がたくさん採録されている。 皇族→天子のお身内 皇子→天子のお子様 明治ゼロ年代に天皇をどう説明したか、おもしろい。 「皇族」の挿絵には衣冠姿と僧が描かれてますが、これはまだ宮門跡のイメージが強く残ってたってことだろうか。

「凹凸」といえば珍漢字としておなじみですが、名前に使われてる人がいたんだなー。 はじめてみたよ凸凹が入ってる名前。 いまだとどうなんだろう役所で受理されるのか… どっちかえらぶならせめて凸のほうが…

この作品世界では東京の帝（明治天皇）のほかに京都にもうひとり天皇がいて、大寺院の奥座敷で日々世界の平穏を祈っている！というすごい設定。 これは蠢太郎がその京の帝にはじめて拝謁するシーン。 （同書68P） 京にもうひとりの帝がいることは最高機密で、その存在は「京の人々の宝物」である、と。

京の帝の口からは、先帝＝孝明天皇は新政府の人間によって弑逆され、東京にいる天皇＝明治天皇は南朝の帝である、というものすごい歴史が語られる。（同書p116,117） 商業誌にのった作品でこれだけはっきりと明治天皇すり替え説をベースにしたフィクションは、たぶん他にないんじゃないかと思います。

『蠢太郎』には北朝の正統たる京の帝のほかにも架空の皇族や皇族に連なる人物が描かれていてとても興味深い。もちろん物語としてもおもしろい作品です。竹の園生と梨園が交錯し…明治天皇も登場するし。 「創作と天皇」、いくつか新たに確認した作品もあるのであらためてまとめ直そうかと思ってます。

大正時代の自転車の広告。チャリむちゃくちゃ速い

背景はあえて適当に輪郭線ですませ、メインで見せたいものはカケアミで描き込み対比で浮き立たせる。そのカケアミが残像的な効果線にもみえて疾走感が伝わる。 そんで空飛んでるしたぶんスーツだしおじさんちょっと男前だし。これはとても優秀な広告なのでは。すごく目をひかれた。何よりチャリ飛んで

これは吉野の内裏に生えていた年を経た「雲井桜」の精ですが、なんかかわいいですね。 手のくねっとしたところがとてもいい。

「吉野のくもゐ桜のせい」はキャラクター展開されてもおかしくないかわいさがある https://t.co/RxQ6dBQwkF

リーゼントスタイルの明治天皇を確認したので天皇マンガリストに追加。きっちり剃り込みまで入っている。なぜ。

戦前戦後の断絶…というほどではないけれど、最近ちょっと興味深くおもった明治時代の小噺。 「僕が今度汽車を設立したいと思うが、君も力を貸したまへ」 「ぼくもてつだう」 どうですかこの、今じゃ成立しないかけことば。