本日放送の「うつしっぱなしミラー」は初出時10ページだったものが単行本収録時に11ページになりました。初出時には広告欄があったので、描き足されたコマは11コマと描き換えが1コマです。
描き足されたコマで特に印象的なのは、↓のものかな。うらなりくんの心の動きを詳しく描かれています。
(続き)「宝さがしごっこセット」の印象的な変更が、「まきもの」が大全集では「かきつけ」(覚え書き・記録)となっていること。
てんコミや、大全集の後に出た100年ドラでは「まきもの」のままで、大全集のみ「かきつけ」ですので、藤本先生の下書きでは「かきつけ」だったのではないかと。
本日放送の「たとえ胃の中、水の中」は、初出時8ページだったものをてんコミ収録時に広告欄を埋めるのと合わせて1ページ分描き足されています。
その際いくつか描き換え+コマの拡大縮小のコマがあります。
★本日の出来事 54
ドラえもんがのび太にプレゼントしようとしていたクリスマスツリーのたねを落としてしまって探していたところ、スネ夫が拾ってしまった日です。
『ドラえもん』「クリスマスツリーのたね」より
『おれ、夕子』は初出時24ページだった作品が、8ページ分描き足されて32ページに。
大きな流れに変更はなく、コマの間を埋める作業がされています。
完全に描き足しのコマと、印象的な描き替えのコマは↓な感じです。 https://t.co/QxU5TY0Lbt
「創刊号に『海の王子』を描かせていただいて、すごく感動したのを覚えてます。この『未来ドロボウ』は、あのときの感動をもう一度と思って描きました。」
掲載時の藤本先生の言葉です。当時先生は43歳。『ドラえもん』の人気が爆発する少し前ですね。
初出から5ページ分描き足されています。
坂口の「中性子爆弾」の発言は初出時にはありません。
中性子爆弾はアメリカで1957年頃から開発研究が始まり、「みどりの守り神」が発表された1976年頃にほぼ完成されたとのこと。
昨今の世界を見ていると「みどりの守り神」が「すこしふしぎ」な世界ではなくなりつつあることに恐怖を覚えます。
3巻に収録されている「オヤジ・ロック」は、大全集ではなぜか「ヒントはどうやら」というセリフが抜け落ちてるというツイートを僕がしたところ、三谷幸広先生がこの件を編集の方に伝えていただいたおかげで、コンプリートワークスで正しい形に戻りました😊。