『栄光への道』伊達狂之介
(新星社 漫画ボイン 1971.4.23)
ググっても皆無と言っていい程情報が出てこないのだが、絵柄がどことなく凡天太郎先生を思わせる。
もしかしてナギサ〜凡天プロに関係していた作家の変名だろうか?
どなたかご存知の方いらっしゃったらご教示下さいませ。
ヤマトに問い合わせたら結局隣のマンションに投函してしまったとの事で無事手元に
勉強に行き詰まった主人公が早まってドラの単行本を捨てたり登校拒否から立ち直る話
海部俊樹推薦の帯付き
『現代間引考』
諸星義影(諸星大二郎)
(COM 1971.3)
白痴の娘、かず江は何処の誰とも知らぬ子を宿す。
貧困と父からの暴力の中で彼女が選んだ選択とは。
ただひたすらに重く、陰鬱。
人がどんなに沢山死ぬ漫画でも笑って読める自分だが、これだけは読んでいて辛い。
昔も今も人間は醜悪で愚かだ。
神が与え賜うた「自由」は人間が使うには手に余る代物であるが故に人はそれを誰かに(神、イデオロギー、道徳、etc)預けた方が心健やかに生きていけるのだ、と言うマイスナーとイヴァンの会話は「大審問官」の引用であると同時に今を生きる我々にとっても永遠の問い掛けであり続ける
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『漫画大爆笑』1982.7 檸檬社
うのせけんいち作品掲載号。
今回のゲストは紺野泰介先生だが、作風を誌面に寄せるなどと言う日寄った事は当然一切する訳が無く、いつもの異様な世界観が全開だ。
しかしいくら別名義(トチボリ茂)とは言え、この作風の違いは一体なんなのだろうか。謎過ぎる。
オキサタローと言えば浮世絵の様な絵柄で破壊的かつナンセンスな内容のエロまんがを描く作家というイメージが有ったが、こういった作品もあるんだな。
雑誌の方針として比較的作家の好きに描かせてくれるといった事情もあったのかもしれんが、上記の様な作風とは又違った一面が見れて興味深い。
『楽しい老後』風忍
週刊少年サンデー 1978.11増刊号
風忍先生と言えばBDやブルース・リー、鈴木清順等から影響を受け、それらを独自に融合させたサイケな作風で知られるが、元々はギャグ漫画が出発点。
本作はかつてのヒーロー達が入所している施設で巻き起こすドタバタ劇だが、何処か切ない。
初期は末永史とか載ってて、これは活動休止直前(1973)の作品なんだがやっぱ独特の空気感あってカッコええわ
末永先生の微笑やベンコミに掲載された未収録作品集を(出来れば少女まんが時代のも)どっか出してくれんかねぇ