そしてこの展開!
やはり本作、王道的「萌え」系文化との相性の悪さは明白と言える。
だがそれがいい!…のか?😅
『巨匠とマルガリータ』日本語版Wikiで一点気になるのが、ラストで巨匠とマルガリータが「天界に連れて行かれ」とある点。
聖マタイの台詞「彼らは光ではなく、安らぎを得た」が象徴するように、実際は煉獄じみた特殊ゾーン行きで「永遠のダークサイドでの救済」を悪魔が神から委託されるのだ。凄い!
デトロイトメタルシティといえば、
「代官山オシャレ四天王」
に代表される
「上から目線ぽいリア充的な権威性」に対する二律背反的な愛憎が極めて印象的な作品で、例えば昨今のリベラル思想業界(そう、思想よりも業界)に対する怨嗟などとも何かしら親和性がありそうなのが興味深い。
個人/企業向け広告みたいな触れ込みでコレがSNSにしれっと出てくる状況って、中々凄いかもしれない。
この東卍ならクラウザーさん単騎で余裕で倒せるっしょ、とか余計なことを言ってはいけないのだ。
宮内悠介さんの社会心理(&電脳心理)描写は実に深く鋭く網羅的なのだが、ナチュラルな圧倒的品格というものに満ちており、ウチの夫曰く
「じつにトキの北斗神拳みたいですね!」
という感じであり、素晴らしい。なお、ウチの夫はジャギ様推しだったりする!
ちなみに、「○○は●●のことをなぜあんなに敵視するのかしら?」的な問題が浮上したところで、ウチの夫は「自白させる秘孔を突けばいいのに!」とかアホなことを言ってましたが、そういうマンガではありません。
#ささこい
「加害者・被害者ひっくるめた共犯者意識」といえば、たとえば『闇金ウシジマくん』とかは、そのへんの雰囲気・心理描写が抜群だった印象があります。
それもあの作品を傑作にした要因のひとつかもしれません。