『風立ちぬ』を観ながら、宮崎駿が非マニア層を観客の主軸に据えはじめたのはいつからだろう、と考えてしまう。
戦争と兵器と人の関係性を描く宮崎作品といえば、明らかに戦車マニア向けな『泥まみれの虎』という作品が、なんとも深く刺さるモノがあった。いろいろと感慨深い。
#風立ちぬ
秋本治さんは、もともとは激渋なベトナム戦争漫画とか描いていたのも凄い。
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インタビューを読むと「別ジャンル的要素ミックスの相乗効果」など、いろいろ考えさせられる要素に満ちていて興味深い。
ということで紫綬褒章なのです😊
『デトロイト・メタル・シティ』は二重人格ギャグ漫画として名高いが、いま改めて読むと、
「非リア充の屈折した承認欲求と怨念」の的確すぎる描写が読者の潜在的ニーズに激しくマッチしたのであろうな、ということも窺えて興味深い。
オシャレ恋愛文化に対する愛憎とか。
8月15日、
「あそこで終戦しなかったらどうなったか」という話はそこそこ聞きますけど、逆に1941年、
「あそこで開戦しなかったらどうなったか」という話も何気に重要かもしれない。しかしそこで議論のまとめ役に求められる知的技量はかなり高度だ。
#終戦の日
「戦争×美少女」といえば、
『戦え! 軍人くん』に出てきた「ときめき少女爆弾」は、機能といいネーミングといい凄すぎると思った。
近ごろ流行の「おっさん」系ストーリーも、キャラ画が妙に美形で加齢臭と無縁ぽかったりして、かなり残念なものがある。
その点、デトロイト・メタル・シティに出てきた「資本主義の豚」梨元さんはあらゆる意味でイケていた。なぜこの路線で突貫できないのか。
人間心理は難しい。
ときに、ムッソリーニが登場する日本のマンガといえば、今なお『マカロニほうれん荘』が最高傑作とされているらしいのは興味深い。
『マカロニほうれん荘』は、1970年代のドタバタギャグマンガでありながら、現代の目で見てもメカ・軍装の考証が異様に正確なことでも知られる作品です。
いろいろな意味で伝説の作品といわれるだけのことはありますね。今も原画展が開催されたりしています。
今さら世間絶賛のサイコホラー映画『ミッドサマー』を観た。マジ傑作。世間が「北欧」に期待するイメージの陰画をこれ以上掘り下げるのは困難だろう。
もしリア充系の米国大学生ではなくデトロイトメタルシティの面々が登場していたら、童貞パワーの怨念であの魔界村を撃破したのでは?とも思ったり。
あと『デトロイト・メタル・シティ』、艦これやアルペジオが登場する少し前に、いきなりこんな歌を即興で熱唱しているあたりも凄い。美少女が出てこないだけだ。
意味は無いんだが凄い。やはり、こうでなければいけません。