2人が落ちた先は、城の中の隠し宝物庫だった。骨董品、調度品、様々な品が並ぶ宝物庫の様子を見たお絹と次郎吉は、互いの目当ての妖染があるかもしれないと、中を物色し始めるがーー
雪間と名乗ったその少女(と、この時点では思われている)は、雪女の母と人間の父の間に生まれた半妖だった。妖染にするために、母と共にこの城に連れてこられたという。
雪間から「座敷童幸九橘」が立花幸善の手元にあると聞いた2人は、立花のいる城の本丸を目指し歩みを進める。
だが、そこに新たな刺客が立ちはだかる。立花幸善が私的に雇った用心棒、水浦長雨(みうら ながさめ)と大木田清杉(おおきだ きよすぎ)である。絵が5年前で(略)
用心棒2人と戦闘になるかと思いきや、雪間が足止めを申し出、次郎吉とお絹は先に行くように促す。
止めるお絹だったが、何かを悟った次郎吉は素直に雪間に任せ本丸へと急いだ。