こけだま 「プティー・フィルハーモニー」
主人公のプティーくんはオーケストラを指揮者ですが、どうも演奏は思うようにいきません。そんな彼のもとに天使が現れ…
音楽が聞こえてきそうな優しいタッチで描かれるハートフルファンタジー。(中村)
小針卓巳『カモミール』
植木鉢だった私が人として生活することになるというファンタジー。
会話の言葉選びやリズムが笑いを誘います。
1号掲載の『寝「無題」』とは違いストーリーにも重きが置かれて、一コマ一コマ見逃せないです。(野口)
坂上暁仁『なんちゃらいえん』
知らない事が恥ずかしくて聞き返せず、思わず「なるほどね」なんてたまにやってしまいます。
テレビから聞こえた耳慣れない言葉"なんちゃらいえん"が主人公の日常を侵食する。
挑戦的で引き込まれる一作。(野口)
サムライス
ああ、こういう奴いるいるって最初読んでるんですが、話がどんどんエスカレートしていって笑いが止まりません。バシバシっとリズム良く繰り出されるツッコミはまさにサムライス節。短編ギャグ漫画5作収録。(中村)
田中杏佳『ミノムシ』
見知らぬ街、薄暗い路地裏、謎の人物。奥に奥にとどんどん進んでいく主人公と共に読者も深みに引きずり込まれていってしまう。どの場面を切り取っても絵やセリフに不思議な魅力を持っている素晴らしい作品です。(中村)
中村悠一郎『エデュケーション』
この漫画は義務教育を経験してないと笑えません。幸運なことに日本人の場合多くの人が笑えます。爆笑です。
教えも無い、読む人の育ちも関係ない。でも僕の笑いの新しいツボを教えられたので立派な教育です(野口)
野口明宏『目隠しのバルーン』
ショッピングセンターで若者2人が無くなった風船を探すというストーリー。
セリフの巧みな言葉選びはミステリー好きならでは。
そしてまさかの斬新なトリックに読み終わった後何度も読み返してしまいました(中村)
ぼりのしん『飲み会の帰り』
飲み会帰り一人になってしまった主人公の心境を実写の背景とイラストの絶妙な組み合わせで描いたマンガ。
どうも思うようにいかないもやもやした気持ちなどの絶妙な心理描写が共感をさそいます。(中村)
丸山太央『そんなこともあったなぁ』
帰省中の男子大学生がふとしたことで実家で飼っていた犬を思い出す。
大仰な物語ではないのに、複雑さをないまぜにして生きれる人間って本当はすごいって僕が気づけた一作笑
素直に楽しく読めますよ!(野口)
三橋光太郎『The Karman Line』
ここは空と地球の間。地球を見上げ、空は眼下に広がる。虹が、星が、月の影が美しく現れては、狭間の世界の不思議を少しずつ見せていく。
秀逸なアイデア、綺麗な画面構成に圧倒されます。(野口)