Sal Jiang先生『白と黒~Black & White~』。
1ページ目から戦場の真っ只中で『ドロヘドロ』の1コマ目を思い出してしまった。
同期入社で能力的にも甲乙つけがたいエリート銀行員の白川ジュンコと黒田カヨが、会社の中でどう自分のポジションを築いていくのか気になります。
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「それは『はじめて』の感覚。綺麗なあの人と一緒に感じた、忘れがたい熱の塊」
というミトの想いを表したキャッチが個人的にはとても好きです。
アワーズで連載中なので気になる方はご一読を。
3月19日の百合文壇バーはカメラ百合特集。
ということで、しろ先生『カメラはじめてもいいですか?』。
何か変わるきっかけを探していた女子高生のミトが、カメラが好きな年上の女性・チサトさんと出会ったことで様々な新しい一歩を踏み出すことになるお話。
3月19日の百合文壇バーはカメラ百合特集。
ということで『シロップ secret 禁断×百合アンソロジー』収録の郷本先生『被写体依存』。
結婚を期に引退した元女優と、彼女がスカウトされる以前から撮り続けるカメラマンを描いた短編。
レンズを一枚隔てて成り立つ二人の距離感がとても素敵です。
カメラマンから見た価値観の中では、
着ている服を映えさせるためには読モである寧々の個性は必要なく、
雨音はうちひしがれて涙を流している方が都合がいい、
という残酷さを秘めた物語なのですが、その分二人に対して「私たち」という言葉で心を通わせる光の優しさに胸を打たれる作品です。
撮られる喜びと撮る喜びを知ったからこそわかる現実、わかってしまったがゆえもう元には戻れない苦しみ、それを越えて人と向き合おうとする叫びといった諸々が混ざり合う素敵な青春作品です。
自分以外の誰かが撮った好きな人の写真を見て嫉妬したりと、撮る者と撮られるものの感情のあわいがとても繊細に描かれていて素敵です。
ユキと言葉を交わし、カメラに情熱をかけるユキの世界に触れたあかりは
「モデルになってほしい」
という言葉を受けて彼女の被写体となります。
ユキと少しでも一緒にいるために自分でもカメラを買い、撮られる喜びと共に撮る喜びを覚えるあかりですが、やがて彼女の前に現実が立ち塞がることに。
映画監督の小野さやかさんがラジオのインタビューで
「カメラの前の人が本当の姿をさらけ出しているとは限らない。人に見せたい自分であったりを無意識のうちに"演じて"しまうことだってあるから」
と語っているのですが、カメラを向けるものと向けられるもの間に生まれる揺らぎの百合をやろうかと。
3月19日の百合文壇バーはカメラ百合特集。
ということで吉富昭仁先生『今日から未来』。
幼馴染二人による学生百合。
「私のことを好きにしてもらいたいの。何もかも全部…」
と誘惑してくる未来と、
「自分のことを他人任せにするのはよくない」
と建前で抗う今日子の攻防が楽しい作品。
「巻き込まれるのは嫌だけれど写真は撮りたい」というハルの他人事な本心を見透かすきょうちゃん。
そんな二人の関係を表した
「のぞきこんでいたのは自分だけではない」
という言葉にドキリとする作品です。その後二人がどうなるのかはぜひご一読を。