1つ前の作品を読む

5つ前の作品を読む

最初から読む

8 / 14 作品目
子どもの頃間借りしていた貸本屋では、扱いの大半が時代物だった。一冊ずつ裸にされ厚紙をかけられ、背表紙には手書きの題名。乱暴に針金で綴じられて棚に並べられた店内には色彩がなかった。いま当時の本の装幀を検めてみるにつけ、なんとも勿体なくいたましい思いになる。
1
2
3
ツイートにリアクションをしよう!