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ぼくが“それ”について訊くのは、今年が初めてではありませんでした。 きみはいつも怪訝な顔で返事をします。 「今朝だって“ナナミさん”と喋ってたろ」 その話をするきみが、サトシじゃない別のなにかのように見えるのは、きっと暑さで参っているせいだ。ぼくは必死に、己にそう言い聞かせるのです。
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