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ジラから子を授かったと言われた。 その言葉を聞いた時、ジラを抱いた日に感じた形容しがたい感情が腹の底で勢いを増したような気がした。 「大事無い様に、気を付けろ」 後継者。俺の子。 王の血を継ぐ者。 俺の、地位を脅かす者。 「…あぁ、そうだ」 この感情は。 「焦躁、か」 飲み下せない筈だ。
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