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てっ、てっ、てっ 半ば夢の中、残りの意識で耳が足音を拾った。猫が歩いてきているらしい。 肉球だけが床を叩いている。爪が長いときはチャッタ、チャッタ、と爪先がフローリングにあたって弾む音も加わるのだ。足音までかわいいなどと、まったく度し難い生き物である。
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