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(3/4) 「六月か五月末、九州から虎の兄弟が江戸へ来た。毎日家を行き来して、世話をして江戸を見せて歩いた。 金十郎という男は、おれに頼りきりだったから、たいていおれの家で泊まっていた。 ある日、吉原へ俄(にわか)を見に行った晩、馬道町で喧嘩をして見せたら、金十郎は怖がった。」
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