「手際がいいね、恰好良い」
どうしよう、ずっと彼の視線を感じる…
なんか、いつもと違う…声のトーンとか…
「料理もできるなんて、君を本当に尊敬するよ…」
「捌き方がまるでプロみたい。ハルちゃんより上手かも」
確か、少しずつ伝えるって彼は言ってたけど…こういうこと?
「……頑張りました」
「ねぇ網野さん 私の夢はね…自分のジムを立ち上げること」
「でも一人だけで頑張ってもいつかは限界がやってくる…」
「他人と協力する意味を、私は今回沢山学んだ」
「それで今度は私の提案なんだけど…」
「この業界、染めてみない?わたしたちの色に!」… https://t.co/sGy8b9bbu0
「落として怪我しないように気を付けてね!」
まさかこんなことになるとは…
「待たせたね」
『うぅん…わざわざありがとう網野さん』
声が震えちゃう…
#らいおっさんジム
『休むことも大事ですもんね…』
「仕方ないよ…今日は寄り道しないで気を付けて帰るんだよ」
そうか、網野さんは心配で声を掛けに来てくれたんだ…
『はい…そうですね…心配かけないようにまっすぐ家に帰りますね』
「ねぇ網野っち!パンちゃんを家まで送ってあげたら?」
#らいおっさんジム
――終業後
…来ちゃった。
ふぅ…なんだかやたらと緊張するなぁ…
さて!
どんな顔して彼に会う?
第一声は?こちらから話しかける?
#らいおっさんジム
「君の常識が変わる時なんだよ。頑張ってね」
『はい…それよりも、CEOがコンビニ弁当…』
「変かな?僕は気にしないけど」
『ワンさんと高級店に行くのかと予想していて』
「え~待ち時間が勿体無い~」
「それに今日は食堂の様子見に行っちゃったよ」
なんか すごく浮いてそう…
#らいおっさんジム
「…こんなに購入明細を掘り起こして…あの秘書さん凄いわねぇ…」
「彼は有能だな…うむ、君のPCセットアップは終わりだ。ネットも繋がってるぞ。」
『やったぁ!!!』
『……あ、大声出してすみません…』
「まぁ?意外と大袈裟なのねぇ」
あれ…こんな柔らかい反応初めてかも…
#らいおっさんジム
今日も作り置き飯完了
アスパラ旬らしい。旬野菜は美味しいね
おからポテサラと手羽先オニオンスープは朝と夕方飯用。低カロリーでうんめぇんだ
話が脱線してる…得意げに話す彼を止めないと…
『話してくれてありがとうございました』
「え?!」
『今日は楽しかったです!』
「待って!網野くんはこれから登場するから!
話の順序があるんだ!」
『それならいいんですけど…』
「…君の順応性と適応力には驚かされるなぁ」
#らいおっさんジム