ブライトさんは軍人の教育を受けているから、多数決の無意味さはわかっています。本来ならば艦長が「攻撃する!」と決断し、迷いのない姿勢を見せるのが軍人として正しいのですが、19歳の士官候補生でしかないブライトがそれをやったら、艦内に不平不満が溢れて「攻撃なんて不可能だ!」と…
#多数決
戦える者まで戦えなくなってしまうため、自分のメンツを捨ててでも多数決という手段を取り「自分達で決めたのだから、それぞれの現場で逃げずに頑張ってくれるだろう」と一縷の望みを託したわけです。これだけ敵のデータが少ない中で判断する基準はもはや現場のやる気や士気しか残っていないからです。
多数決の場面では、ブライト以外の人間にはセリフがなく、クルーが何を考えているのか表情だけでは伝わり難いため、いったいクルーは心の中で何を思っていたのかを“ふきだし”にしてみました。マサキさんは看護兵の立場なので攻撃には消極的です。負傷兵もまた傷の痛みから戦闘意欲が低下しています。
多数決のシーンは劇場版ではカットされ、絵的にも地味な場面ですが、手の挙げ方にキャラの個性が表れるいいシーンとして、個人的には好きな場面のひとつです。
#敵の補給艦を叩け
カツ、レツ、キッカの次のコマでフラウの仕草へと繋げるはずが、名残りとしてレツの背中がだけがわずかに残りました。
#フラウ・ボウ