『青天を衝け』の土方歳三、絵に描いたような「爽やかニシパ」だったから、『ゴールデンカムイ』実写化されたら是非とも町田啓太にはもう一度若かりし土方歳三をやってほしい。
カムカムエヴリバディ、毎日こういう感じで見てる。さすが関西制作と言いたくなる、盤石の作りで驚異の安心感。演出が冴えわたり、役者陣みんないい顔してる。こういうのでいいですよ、こういうので。
2021年読んで面白かった本(2)
奥泉光『「吾輩は猫である」殺人事件』。漱石の文体を徹底的に模倣し、ミステリとして(ホームズ猫が出てくる)も読ませる。どうでもいい話がダラダラ続いていく小説が好きなので、本家以上の分量でダラダラ脱線する猫たちの会話が愉しかった。文庫版の解説はなんと円城塔。
鎌倉殿の13人のサブテキストとして相応しいかわからないですが、源義経が菊門を狙ったり逆に菊門を狙われたりしながら平家をブッ倒す、町田康『ギケイキ』は面白いですよ(菅田将暉の義経のイメージがかなりピッタリなのです……)
チェンソーマン、ユウコの「結果は間違えても自分の気持ちが間違ってなければいい」という言葉に鼓舞され、アサが選択した正義が、正義の悪魔にもてあそばれてしまうのむちゃくちゃえげつないし、ユウコ脊髄剣が楽しみで仕方ない……