【雷鉢】吸い葛をお前に。❹(続)
密かで、残酷な信頼。
記憶の中の君は。あのときの君は。
───未来の約束に、幸せそうに笑った。
【雷鉢】吸い葛をお前に。❸(続)
本物と偽物。虚像か偶像か。
ニセモノはホンモノには成り得ない。
君が私の───存在証明。
【雷鉢】吸い葛をお前に。❷(続)
死ぬのは私である。
だから君に影響はない…
けれど、君の顔で息絶えたときならば…?
【雷鉢】吸い葛をお前に。❶(続)
走馬灯はひどく優しい景色だけ。
忍ぶには難しい、朝がきた。