「恐之本」 人の心の闇や社会の歪みを抉り出す髙港基資氏によるホラー漫画。 もう何度もツイートしているが、女児殺害犯が死刑執行時に特殊な吊るし方で長く苦しんだ末死んだ後、実は冤罪だったと判明する「地獄吊るし」という話が好きだ。

昔流行った「サイコパス心理テスト」的な漫画ありましたよね。(何に掲載されてたんだっけ？) 俺はあの漫画の元ネタを探すのが好きなんですが、この回は恐らくジョン・リストが元ネタですね。

Twitterの漫画アプリの広告で頻繁に流れてくるこの漫画、このコマめっちゃ共感できる。 友達と喋ってる時話しながらこのマインド。

山野一「貧困魔境伝ヒヤパカ」がドツボで面白過ぎる！日本最底辺の人々の恥辱と痛苦に充ちた愚かな生活を滑稽に描く狂気的な内容。川にゴミを積み上げて中に棲む家族「ビーバーになった男」。精薄の息子と寝たきりの妻を養う親父が食玩の不良品６万個を売り捌こうと奮闘する「Go Go やくたたず」等。

早見純「性なる死想　カルト傑作選」読了。死が性と入り混じる幻想世界。剥き出しの脳がスクリーンの様に少女の記憶を映しだすという表現、ストーカー男がその中に自分の姿を必死に探して掻き出す場面、初めて読んだ時は衝撃的だった。

「恐之本」 髙港基資氏のホラー漫画。 動物虐待、ネグレクト、ストーカー、精神病、自然破壊など社会問題を題材に人間の心の闇に深く抉り込む。 好きな作品は多いが、冤罪死刑を題材にした「地獄吊るし」、カメラを崖から投げ自殺者の視点を撮った青年が投身自殺者の幻覚に苦しむ「墜落」が特に好き。