・モノホン志向
綺麗な表紙の浮世絵研究雑誌(1929-30)ですね。この表紙は錦絵と同じく和紙に刷られた本物の版画なんです。しかも毎号色を替えたり四号毎にデザインを新しくしたりと手間の掛かった凝ったもの、お値段1冊70銭(今の2,000円位)なので雑誌にしてはちょっとお高め。
柑屋丸先生よりアートトレインなるものを頂戴致しましたので、直近のお気に入り4枚を再掲致します。
なお、次の4人は指定せず私で最後尾車両とし、一旦テールランプを点灯させて頂きます。
・開けてがっかり
1929年の某雑誌より。東西艶畫類襍…何でしょうね?とんでもない浮世絵春画の珍品でも載ってるんですかね?
開けてみるとなんて事はない、ただの浮世絵美人版画の名品でばかりある。期待して損した。
・軽妙洒脱
爺さんの書庫から川柳の本を借りた際に「そんなに川柳が好きなら近所に初代柄井川柳の墓があるから見物に行けば良い、あと谷脇素文の川柳漫画が面白いから持ってけ」というので借りてみた。簡単に描かれており一見誰でも描けそうだが、
自分が絵描きの端くれだから分かるがこれは相当技量が無いと描けない物だ。仙厓和尚の絵を誰も完璧に模倣出来ないのと同じである。爺さん曰く「素文の他にも北澤楽天や細木原青起あたりの漫画家はもっと評価されても良い筈なんだがな」との事。