山さん監督に対し色々不安の声も聞かれるけれど、ま、そこはひとつ

サイボーグ009の002は本名が『ジャイアンツ』のディーンの役と同じで、登場シーンは『ウエスト・サイド物語』まんまという、石森章太郎がどれだけ洋画に傾倒していたかわかりやすい

あれも名シーンだよな。昭和20年代の話だけど当時もこういう人はやっぱいたんだ…とシンパシー半端なかった

『アオイホノオ』の「絵が動いてるじゃないかーっ‼︎?」の昭和20年代版

『まんが道』の激河大介はさいとう・たかをがモデルというわけではないそうだが、A先生とさいとう先生がずっと仲が良く、A先生自身も劇画の作風の影響を強く受けていたから、どうしてもイメージを重ねて読んでしまう

手塚治虫の『ロスト・ワールド』に対する、少年たちの恋の狂気ともいうべきこの入れ込み方が泣かせる…

俺も高校時代こんなふうに生意気に映画を語れる友達が欲しかった

『まんが道』他人を容易に軽んじる人間たちの酷薄さと、対照的に同好の士と過ごす時間の聖域的な輝き、そしてそれを裏切ってしまった時の自己嫌悪、こうしたシチュエーションで心が感じる痛みがめちゃくちゃ実感をもって迫ってくるのよな…

シネスコまんが自体は別に新しい発想ではない。当然この人たちも考えてる

『さよなら絵梨』、これも思い出したな

これちょっと話題になっているようなので言及しておきたいが、『トキワ荘物語』(祥伝社新書)収録作内でもよこたとくおや鈴木伸一が赤塚・藤本両氏の母に言及しているし、赤塚作品では母親が上京していない時期の出来事を描いているのが明示されている https://t.co/eABVmyBBTQ

また、赤塚の母や石森の姉については本人や仲間の他の漫画作品でも何度も描かれ漫画ファンの間では大変有名だし、赤塚のエッセイ『これでいいのだ』やそのドラマ化版では母との関係が主軸と言えるほど掘り下げられている。これだけ有名なのに「いなかったことにされないように」はないんじゃないかな…