ここが「ラブやん」が単なるって言ったら失礼なんだけどさ、まあ単なるギャグ漫画とは違う点なんだよね。
弱者男性の成長譚なのよ。
言っとくけどラブやん、ギャグ漫画としてもとんでもなく面白いからな!?
田丸先生の意図はわからないけど、「ラブやん」はカズフサの成長譚だったのよ。
終盤、遂にカズフサはラブやんにプロポーズするの。ここもすごく尊いシーンなのね。
で、最初のコマ(ページ)に繋がるの。
ここはね、今までギャグ漫画の舞台装置のロリオタプー主人公だったカズフサが、一次元上の現実的な「幸福になれるパートナーとは」を考え始めたシーンなのよ。
作者の田丸先生は別に明言してないけどアタシはそう思ってるわ。
カズフサは本当にダメ人間なの。
悪人ではないんだけど、誌面でわざわざ書かれるぐらいにダメ人間。
でもラブやんはじめ外界と接するうちに段々成長していくの。
ラブやんもそんなカズフサを少しずつ見直して異性としてアリかな、と思い始めるのよ。
で、ラブやんはカズフサ家に居候してるのね。共同生活進めるうちにカズフサのラブやんへの感情が同居人→親友になってくの。
そして必然というかなんというか、いつしか異性としてお互いを意識し始めるのよ。
この漫画結構な長期連載なのよ。15年続いて22巻まで出てるの。
だからか段々カズフサの情緒にもちょっと変化が生じるんだよね。幼馴染の女の子が結婚したりロリコン友達が大人の女性とくっついたりして周囲が変わってくのよ。それでカズフサも「自分の幸せって何なんだ?」って考え始めるの。
タイトルでもあるラブやんはキューピットで、カズフサの恋人作りを任務として派遣されたの。
でもカズフサは違法に若くないと嫌だ!と拒むのね。そもそもニートなのよ。
そんな圧倒的不利な状況でカズフサに彼女を作るべくラブやんが悪戦苦闘するのが大体のあらすじなの。
DMグループで自分でも驚くぐらい語っちゃったからこっちで垂れ流すわね。
前のページがこれで上のコマに繋がるんだけど、主人公の眼鏡の青年(カズフサ)はメガネっ娘好きのロリコンなの。
で、ギャグ漫画としての「ラブやん」はカズフサの性的リビドーが話の原動力なのね。