説明の前置きとして、「鏡失認」という症状がある(読切でも名前は使ったが)。これは半側空間無視――つまり、視野の半分を認識できなくなった状態で鏡を見ると、鏡の解釈ができずに「板状のものの中に実物が入っている」という解釈をしてしまう症状だ。このように、脳というのは
自分の不備を見つけることはできず、得られた情報を元に(歪んでても)解釈をするのが機能の一つとなってる。
これを元に共感覚OFFとONの視界を比べるとこうなる。共感覚ONの視界では、視覚に(おそらく目の左右)で微妙なラグが発生し、それにより見るものは全て「得られる身体の感覚」と「視覚の認識」と