この記事冒頭で触れてる水野英子先生の元祖バンド漫画『ファイヤー！』が来年復刊する。日本の少女マンガの白人美形崇拝に対して、黒人排除問題とブラックパワーの台頭を（つけたりレベルでなく）ぶつけた衝撃作。四方田犬彦さんも24年組以降失われた眼として評価していた。 https://t.co/1tc9R53m1g https://t.co/Ebq4TJDXy6

円谷プロに対するピープロ、デヴィッド・カッパーフィールドに対するマギー司郎の関係において後者がスカムだという宇川直宏さんの名言があるけど、敷衍するなら、楳図かずお先生に対して古賀新一先生はスカムだった。『魔女黒井ミサ』の顔面くしゃくしゃ人間はスカムの極北だと思う。

町山智浩さんに拙愚著ご紹介いただく!!!!!!! 『悪魔のいる漫画史』が悪魔崇拝のメッカ（？）カリフォルニア進出。ごろつき（不良）の語源が「御霊憑き」つまり妖怪であることを『墓場鬼太郎』（町山さんが子供の頃憧れたヒーロー）で見抜いていたパンクな水木しげる大先生にも一章を割いています👻 https://t.co/VRBpf6Lddd

明日いよいよ #DOMMUNE にて『悪魔のいる漫画史』特番です！ 楳図かずお先生といえばハルヲフォンというわけで「鉄の意志でふざける」(近田春夫) をモットーに悪魔礼讃DEATH。寺井広樹、宇田川岳夫、ヒロシニコフ、児嶋都ら〈魔の眷属〉を擁し、楳図かずお、丸尾末広、日野日出志をメインに語ります！ https://t.co/enEKaB784J

新刊発売中の大槻ケンヂさんとのゲンロンカフェ・トーク10/16まで視聴可とのことなので三連休の最後にぜひ！ 前半で丸尾末広先生が描いた『新興宗教オモイデ教』表紙の女性のモデルが判明、そして後半では旧中野区立第四中学でオーケンさんの一個上の先輩だったケロッピー前田さんが乱入!!!! https://t.co/ejztyaMqFt

マックス・プレジンスキー『ヴァイナルの時代』（Pヴァイン）めちゃくちゃ面白い。ロックミュージックをレコード宇宙の王座から引き下したNumero Group、Jazz Man、Sublime Frequenciesなど90年代〜00年代初期に誕生したニッチな音楽再発レーベルを軸にインターネット以降のレコード蒐集学が語られる。 https://t.co/1e3HmkUorp

『夢幻紳士』40周年でふたたび脚光を浴びている高橋葉介の『仮面少年』（1979年）。大学院生の四方田犬彦が初読でその世紀末デカダンの妖艶な美学様式に打ちのめされ、師・由良君美に教えたところエッセーで取り上げた（『漫画のすごい思想』参照）という逸品。

本日3/8は水木しげる先生の誕生日。ビンタするときの「ビビビビビビン」は言うまでもなく、妖怪の足音を「スットン、スットン」や「ザリザリ」と書くほど「耳」が良かった水木先生のオノマトペ・ワンダーランドを折口信夫『死者の書』と比較している『悪魔のいる漫画史』もよろしくお願いします👻

ルネサンスに復興したヴィトルヴィウス主義の「幾何学的想像力」(澁澤龍彦)は驚くべきもので、この流れに最近復刊したアクロイド『魔の聖堂』もあると思うけど、男の頭の中で作った妄想の体系とも言えるわけで、それをフェミニズム的に問題にしたのが『悪魔のいる漫画史』で取り上げた『フロム・ヘル』

池田理代子『おにいさまへ…❶』（中公文庫）に散見される、明らかに機能的には不要ながら絶大な効果を発揮している「コマ内フレーム」についての表現論的考察。外部のコマと内部のコマは時空間的に一致しており本来分ける必要はない。フレームを突き破る「少女情念系」を示す記号か？

赤井浩太＋松田樹責任編集『批評の歩き方』（人文書院）に11,000字の種村季弘論「溶解意志と造形意志」寄稿してます！本論では花田清輝〜種村季弘〜高山宏の「モラルよりイロニー」派であることの意志表明、巻末Quest Mapでは“（ある種の）批評家を撲滅するための５冊”をデスな殺傷力で選定してます💀

高橋葉介の艶やかな描線から吾妻ひでお的な丸みとコミック成分を取り去り純化すると、「描線の魔術師」と呼ばれた山田章博の中華デカダン派の描線になると見ている。「耽美派イマージュ浪漫珠玉集」と銘打たれた山田の『人魚變身』をすすめる。東京三世社版は装釘も美しい。