「わたしは真悟」で、しずかという小さい女の子の隣に変な誰かが引っ越してくるという設定なんですが、結局、隣の部屋を覗きに行ったしずかに「ぐにゃぐにゃした、なんだかわかんないものがいた」と台詞を言わせています。本当はあそこでしっかり、人間と機械を取り持つ中間のものを描きたかった。→
(関谷は)話を面白くするためにおられる方なので、悲壮感とかリアリティはない。それは「わたしは真悟」のロビンもそうです。あれもお話を盛り上げるためにいる人なので、悪い人だけど徹底的に悪いかといったら、「あ、こんなところでこんなことするか」という、そういう面白さを狙ったキャラクター。
だからそういうところを掘り下げたいなと思うんですよね。もしかしたらR指定になるかなー、みたいなアイデアがあるんです。今回(映画「マザー」)の母親もおぞましいですけど、「おろち」の母親はそれくらいとことん描いてみたいです。
#楳図かずお