お客様が、ワタクシを心配してか、お弁当を差し入れてくださったのですが、弁当の値段が、普段のワタクシの290円弁当の3倍以上してて泣けた。
んで、弁当に入ってる品目も290円弁当の3倍以上あって更に泣けた。
290円には、ご飯と唐揚げと漬物とちくわの磯辺揚げしか入ってねぇ。
山口博史先生の「おれのサーキット」が世界で一番面白いポケバイ漫画なのですが、「そもそもポケバイ漫画って、おれのサーキットだけじゃねーの?」という声を頂いていないので、自分でツッコミを入れた上で「エコエコアザラク」で知られる古賀新一先生の「ポケバイ★キッド」があるよ!と補足する。
ココだけ読むとポケバイ漫画っぽいけど、この漫画で、特にポケバイの意味はない。主人公がポケバイ刑事と名乗る以外、なぜ刑事なのか、なぜポケバイなのか、全く説明されない。
しかも、平気で公道を走る。
ポケバイが活躍するシーンはほぼ皆無と言って差し支えない。マジで。
あまつさえ、ポケバイに対する愛は特にない。そして、主人公は割とウザい。
なお、信じ難いかも知れないが、「推理漫画」なのである。
そう。名探偵コナンより金田一少年よりも、前に描かれた少年探偵漫画なのである。
また、ポケバイ漫画としては、こちらが「おれのサーキット」よりも先なのである。
古賀先生と言えば「エコエコアザラク」「黒井ミサ」で知られる恐怖漫画家。このポケバイキッドでも、ホラー要素満開。
オカルト的事件発生 → ぼんくら刑事と一悶着 → オカルトなんてないさ! でポケバイ刑事が解決 が大まかな流れ。
つまり、推理とホラーとポケバイが融合した画期的作品なのである。
で、ジャリ向け漫画のはずなのに、物語には終始「レースを続けるには金が要る」とどっかのバーの店主みたいな現実を突き付けてきます。
幸いな事に、主人公はそれなりに裕福なのですが、主人公には「バイクなんて無意味!危険!」と反対する母親が立ちはだかります。(続く
ポケバイに魅せられた主人公・翔太は、母親の反対を押し切り、レースを続けますが、教育ママは無理難題を吹っかけてレースをやめさせようとする。それさえもクリアして行く翔太と、それでも諦めない母親のバトル。ある意味ではレースよりハードな戦いです。金といい、親の反対といい、とにかくシビア。
ヒロイン兼ライバルの雷門加奈ちゃん。天才女子ライダーなのですが、翔太の師匠「ノッポさん」に恋してるので翔太の存在が疎ましい。
そしてメキメキと頭角を現す翔太に嫉妬し、あまつさえ追い抜かれ、翔太の才能を認めて絶望していく様はゾクゾクさせられます。
もう一人のヒロインは妹の亜子。ツンデレな加奈に対し、世話女房役です。また、師匠役のノッポさんも割とヒロインポジション。なお、母親は最大級の敵です。
小学校低学年向けとしては高レベルなレクチャー入り。バイクやエンジンの構造、レースでのライン取り、ポジショニングなどが語られます。
また、作中で「たかがポケバイ」と言い捨てたり、ポケバイを作る側の会社の事情などに触れる点もシビアです。
最大のライバル、氷室。伝説の勇者の息子ポジションはライバルが持ってった。
また、追うのは得意でも、追われるのが苦手な翔太の心理や空気抵抗などにも言及。
とても、小学校低学年向けに描いたとは思えない。