100~200才くらいの魔女が、何度も同じ国・同じ人として生まれ変わるが30才までに死ぬ少女の、その「一代」だけの彼女を愛するか、生まれ変わるたびに彼女を愛するのかと苦悩する話を描いていて、(2013年「雨の帳」)
ここで唐突なパニュキスTIPSッ!!!
幼少期から父に連れられ音楽修業兼就職先探しのためにヨーロッパじゅう馬車で経巡り、手紙でも「芸術には旅が必要」と書いた㋐。旅について熱く語るが、手前に居るデルセンが茶々を入れないのは彼自身も旅好きで生前に紀行文も書いているから。
パニュキスTIPS2!!
「バンドネオンのための喜遊曲」はこの4コマに出てくるやつです。4コマはパニュ本編の前の話なので、㋚は暗譜する余裕がありました。
パニュキスTIPS3!!
㋐のコマの上の方にあるのは「ソロモン王の鍵」に出てくるタリスマンで「夢の中で答えを得る」という効果のあるものです。ここらへんでアマが唱える呪文は「3つの異なるフレーズ」を繰り返すものですが、これは「魔笛」と同じでフリーメーソン的に「3」が魔術的に重要だからです
パニュキスTIPS4!
森の中のシーンは現実のスイスの森と夢の中のザルツカンマーグートの森で対比になっています。
スイスの森では㋚が㋐を捕まえられず、過去に㋚が㋐との関係を取りこぼし㋐が去ったことの再現。
夢の中の森では、しっかりと㋐を捕まえていて、切ない願望が成就しています。うう…
というわけで、アマサリ本「パニュキス」まだまだ在庫があるので、迷っている方は是非是非!俺のげんこつ飴並に食いでのある㋐㋚解釈を喰らえ!!
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パニュキスTIPS5😆
マッターホルンは霊峰であり、19世紀まで「頂上に悪魔が棲んでおり、登山者に岩を投げる」という伝説がありました。そうした霊験が、その頂に近いほどマナを濃くする、という設定です。㋐は魔術の行使に、そのマナと、常より天穹に近い立地を利用しました。
パニュキスTIPS6😁
世界初?のフリーランス作曲家だった㋐と、ポストがコネでぎっしり詰まった宮廷作曲家の頂点、いわば既得権益層であった㋚では、もし㋚が㋐の才能を認めていたとしても、自分や自分推しの人々を圧迫してまでは㋐のスペースを空けられず、㋐も性質的に宮仕えには向かなかっただろう。
パニュキスTIPS7
夢の中の㋐は、どういう時間軸に居るのかは不明ですが、宮廷でマリーに出会っているので、魔神柱フラグは折れています。
パニュキスTIPS8
夢の中で初対面になる若㋐と中年㋚ですが、㋐は最初の方は極端に愛想よくしていますが、仲良くなるにつれて厳しい顔をするようになり、その冷たい表情を見せることこそが彼が心を許した証になってます。同時に、時間の経過を意味してます。結構長い時間つるんでます。
パニュキスTIPS9
夢の中の中年㋚がちょっとぎこちなくて短いセンテンスで喋り、ちょっと倒置が入ってるのは、㋚が伊人で、独語が流暢ではなかったからです。
史実の㋐は、㋚の独語オペラの高い楽譜をわざわざ買って「独語がテキトー過ぎる!」とこき下ろした手紙を父に出してます。確か。