佳文「お父さん、私の友達で、まだ連絡取れてない人がいるの」 「この人なんだけど」「もし何か分かったら教えてほしいんだ」 父「わかった、気にしておく」 「体に気を付けろよ」 佳文「ありがとう、お父さんも無理しないで」 #ある光

東京・千代田区 委員長　「各自、安全を確保するようにして下さい」 警備員　「シャンデリアの下気を付けて！」 新宿区 横浜市中区 アナウンス「照明灯の落下にご注意ください」 #ある光

父「ちょっとこれじゃ手の付けようがないから」「一回戻ろうと思うんだが」 佳文「…」 父「どうした？」 母「佳文…」 母「何かあったのよ、この子」 佳文（津波の恐怖　街がなくなってしまったショック）（それから宮田くんのこと、美咲のこと、おじいちゃんのこと） #ある光

子供「あーっ」 #ある光

ニュース｢東日本大震災から2年　各地で慰霊、黙祷｣ 佳文（私がふるさとで過ごした時間は） （どんどん時間の彼方に）（遠ざかっていくようだった） ｢…星は廻る｣｢世界は進む｣ ｢おいてけぼりの｣｢心の中に…｣ #ある光

美咲　「こっちこそ！」   美咲　「でもさ、佳文にはあと一つ」 美咲　「ここでしなきゃいけないことが残ってるでしょ？」   佳文　「…うん」 #ある光

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佳文（私は車が見えなくなるまで見送った） #ある光

#ある光

新旧 #ある光

賢治｢あれ、船附じゃん｣ 佳文｢宮田くん…｣ 佳文｢久しぶりだね｣ 賢治｢そうかな？あんまりそんな気はしないけど｣ 賢治｢帰ったのかと思ってた。忘れ物？｣ 佳文｢うん｣｢宮田くんに、どうしても会いたくて、戻ってきた｣ #ある光

歌詞「こぼれそうな思い　汚れた手で書き上げた」 「あの手紙はすぐにでも　捨てて欲しいと言ったのに」 「少しだけ眠い　冷たい水でこじあけて」 「今せかされるように　飛ばされるように　通り過ぎてく」 #ある光