聖日出夫「死笛」
大戦中に大陸を駆け抜けた名機関車には散った兵士の怨念が積まれていた!SF異色シリーズかと思いきやSLでしたね。戦時中のイカれたSL事情が悲惨に描かれており戦争マンガとしても楽しめる。
#ホラー漫画
法律改正により新たな埋葬の形が実現した社会では、故人を押し花ならぬ押し人にして飾るのがブームとなっていた!!
内川千尋「押し人」
死体と暮らす不気味さを強烈な押し人のビジュアルが物語る。内容は価値観の流行り廃りを問うシュールな風刺の色合いが強い。しかし兎に角不気味だ。
#ホラー漫画
ちゃおホラーの絶対エースが牧原若菜なら、フレンドの怪奇女王は梅野花で決まり!!この人のホラーは最高。ストーリーが面白いだけではホラー漫画のてっぺんは取れない。そこに絵が加わって傑作は完成する。ホラー絵を描ける作家は少ないんだ。もっと作品をくれ!!
#ホラー漫画
古賀新一「ほら穴の恋」陰気な子供時代の同級生について井戸端会議に花を咲かせる奥方達。そして暗闇で娘と遊ぶ謎の人物。強すぎる偏執狂が男を怪物にした!古賀先生はサイコなホラーが本当に巧い。匠と言ってもいい。妖怪や蛇より出色で面白いんだ。
#ホラー漫画
「意味がわかると怖い4コマ ②」4コマと解説が交互に収録されているが、どうしても4コマではフリオチが弱く淡泊で物足りないと感じてしまう。巻末に、意味がわかると怖い「童話」として7頁の掌編が載っているが、やはりこれ位のボリュームが欲しいね。
#ホラー漫画
高瀬飛鳥「君の瞳が好きだから」眼球へ異常な愛を注ぐ少年と彼に恋する少女。異常者に関わると結局皆不幸になるという人生の教訓を102Pかけて教えてくれました。展開も早くてページ数を感じさせません。ホラーとしては薄味だが、サイコ青春物語として楽しめた。俺はこんな青春嫌だ。
#ホラー漫画
ネズミ恐怖症の人が読んだら即死するレベルの大量のネズミが襲い来る、聖日出夫「だれもいない海」小さな港街がネズミで埋め尽くされます。ネズミによる数の優位性を描く作品は数あれど、これは桁違い。逆にネズミが見たけりゃこれを読め!!
#ホラー漫画
久々の掲載!ゴトウユキコ「フォビア」今回はフェチズムの塊だ!女性に対し身長コンプレックスを抱える男の隣に引っ越してきたのは!?客観的に見ればプレイなのに、作画により邪教の儀式の如き禍々しさが宿る。大人は定期的にこういう狂った作品で脳をバグらせるべき。次号も楽しみ!!
#ホラー漫画
犬木加奈子「赤ずきんの森」今は亡き大陸書房のホラー漫画誌「ホラーハウス」に載った短編集。収録作は他の本でも読めるが、やはりオリジナル本はいい。90〜91年の作品だが、完成され尽くしている素晴らしいホラーだ。おまけ漫画も楽しい。
#ホラー漫画
宗我部としのり「ネの國の雲」怪しげなサイト、掲示板等を題材とした一昔前のインターネットホラー短編集。回が進むごとに語り部が傍観者に徹していき面白くなりました。連載中にいい方へと軌道修正したレアなパターンです。
#ホラー漫画