どこかで想像の世界の破滅だったものが、想像ではなくて、もっと現実になってしまう。やはり未来は暗いのかもしれないと考え込んでしまう。そうしたことを現実として捉えだしたのが、「漂流教室」なんですね。すぐそこに破滅があるかもしれないという危機感がありましたよね。
#楳図かずお
「イアラ」の中にも、旅行にきた、お金持ちの夫人にせまる男性が登場するけど、彼女は、本当は貧しく、自殺を考えている女性だ。男性からは、そう見えない。
自分がある事を思っていても、同時に相手にも内面があるのだから、その差が誤解となる。 #楳図かずお
漂流教室のはじめのあたりで、ラジオが、光化学スモッグについて、「光化学スモッグにより、生徒達が、目がチカチカすると言って訴えるのは、心理的なものによる....」というような場面が出てきますが、あれは実際に、ボクがラジオから聞いた言葉を、そのまま書き移したものです。
#楳図かずお
(漂流教室について)
大友くんと翔くんの対比もあるけれど、「子供と大人」というのがこの話の場合すごく大きくて、だし抜けにそういう世界に入っちゃったら、逆に大人の方がついて行けなくて、っていう設定を描いたんですが、それでずい分大人の人に嫌われて(笑)
#楳図かずお