エレンのライナーに対する共感と好感をエレンポイント!ってネタで言うのは構わないんだけど、エレンはエレンで「特別になりたかった」「自分のせいで大勢を死なせてしまった」「辛い、死んでしまいたい」という繊細な感情を乗り越えたうえで戦ってるんだから余り大雑把には捉えないでやっては欲しい。
「辺獄のシュヴェスタ」 クソ牢獄にぶち込まれた女の子が、失敗=即処刑の状況を徐倫・エルメェス並の機転とタフネスで生き抜いていく物語のなのでオススメしたい。
エレンポイントですっきりした!とか物語を雑に捉えるのは本当に勿体ないよ。エレンはライナーの意志と潔さを評価してるのは間違いないけど、ミカサやアルミン、104期生の皆だって『誰よりも大切な友人』として、ポイント基準と関係ないところで、もっと人間的にちゃんと見てるから……。
個人的に鉄華団の破滅に納得できないひとには「ヴィンランド・サガ」を読んで貰いたいんだよなあ。それこそ戦場で人を殺すことでしか生きられなかった少年が暴力から決別し再生していく物語。あるいは鉄華団に存在したかも知れないもう一つの可能性だと思う。
そもそも進撃の巨人自体が、生き方を束縛したり、自分たちを追い詰める『残酷な理不尽』に諦めず立ち向かっていく人々の物語なんだから、戦うひと、立ち向かっていく人には作品そのものが肯定的なんだ。エレンポイントとか関係ないんだ。