「あのね、僕が今こうしてCEOでいられるのは、網野くんのおかげなんだよ」
『えっ?!』
「あはは、意外だよね?まぁ本人はそう思ってはいないだろうけど」
「今から話すのはそういう内容だよ」
『お二人の関係…気になってます…!!!』
「そうだよね~?」
#らいおっさんジム
「僕がいま運営管理している会社は20社あってね、僕はそれらグループの総括・統轄の責任者なんだけど」
『20社……』
「もう15年くらい前かな、それまで1人で管理していた僕の爺さんが引退を機に跡継ぎを決めることになったんだ」
#らいおっさんジム
話が脱線してる…得意げに話す彼を止めないと…
『話してくれてありがとうございました』
「え?!」
『今日は楽しかったです!』
「待って!網野くんはこれから登場するから!
話の順序があるんだ!」
『それならいいんですけど…』
「…君の順応性と適応力には驚かされるなぁ」
#らいおっさんジム
今日も作り置き飯完了
アスパラ旬らしい。旬野菜は美味しいね
おからポテサラと手羽先オニオンスープは朝と夕方飯用。低カロリーでうんめぇんだ
「…こんなに購入明細を掘り起こして…あの秘書さん凄いわねぇ…」
「彼は有能だな…うむ、君のPCセットアップは終わりだ。ネットも繋がってるぞ。」
『やったぁ!!!』
『……あ、大声出してすみません…』
「まぁ?意外と大袈裟なのねぇ」
あれ…こんな柔らかい反応初めてかも…
#らいおっさんジム
「君の常識が変わる時なんだよ。頑張ってね」
『はい…それよりも、CEOがコンビニ弁当…』
「変かな?僕は気にしないけど」
『ワンさんと高級店に行くのかと予想していて』
「え~待ち時間が勿体無い~」
「それに今日は食堂の様子見に行っちゃったよ」
なんか すごく浮いてそう…
#らいおっさんジム
――終業後
…来ちゃった。
ふぅ…なんだかやたらと緊張するなぁ…
さて!
どんな顔して彼に会う?
第一声は?こちらから話しかける?
#らいおっさんジム
『休むことも大事ですもんね…』
「仕方ないよ…今日は寄り道しないで気を付けて帰るんだよ」
そうか、網野さんは心配で声を掛けに来てくれたんだ…
『はい…そうですね…心配かけないようにまっすぐ家に帰りますね』
「ねぇ網野っち!パンちゃんを家まで送ってあげたら?」
#らいおっさんジム
「落として怪我しないように気を付けてね!」
まさかこんなことになるとは…
「待たせたね」
『うぅん…わざわざありがとう網野さん』
声が震えちゃう…
#らいおっさんジム