こちらのツイートにはセンシティブな表現が含まれている可能性があります。
父「お前ら、あんまり肌を出すなよ」
佳文「えっ」
父「ラジオで言ってただろ、放射能のこと」「後ろのやつ被っとけ」
佳文「分かった」
「…」
「ごめん、私」「ちょっと行きたいとこがあるんだ」
「あとで合流するから!」
母「ちょっと、どこ行くの!」
#ある光
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佳文(街には腐った海水や油、あと焦げたような臭いが混ざった、得体の知れない空気が満ちていた)「これが、私の街なの…?」
(18年間毎日見ていた景色)
(小さい頃によく遊んだ路地)
(そんなもの一切合切が、脈絡のないガレキだけを残して)(根こそぎなくなっていた)
#ある光
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父「おい、佳文」
佳文「お父さん…!」
佳文「よかった…」
父「すまん、県の方も総出でな」「ちょっとだけ抜けてきた」
父「家、見に行くか」
母「ええ、行きましょう」
#ある光
馬目「おじいちゃんもいたっけ?」
佳文「うん、定年退職して家にいた」「でも11日は漁協に行くって言ってたかも…」
馬目「じゃあそっちの方の避難所にいるんじゃない?」
馬目「自衛隊も活動してくれてるし、心配ないって」
佳文「そうだといいんだけど…」… https://t.co/YFBdWyzLhC
佳文「夏ちゃんのとこは…おうちお父さんだけだっけ。会えたんだよね?」
馬目「うん、体育館で一緒にいる」
馬目「あのあと街で私のこと探してたみたいなんだけど」「見つからないから一旦ここにに来てみたら」「先にいたっていう」… https://t.co/oo7GFQktNy
佳文「今すぐにでも探しに行きたい。でもこんな状況でさ」「どこで何していいのか、何だったらできるのか、見当も付かない」
馬目「車ある人に乗せてもらって、家族とか、貴重品とか、探しに行ってる人もいるみたいだけどね」
佳文「うん、そうしようかなって、お母さんと話してる」… https://t.co/sqcrEFHbiK
馬目「ふーっ」
馬目「やっぱずっと体育館にいると息詰まるね」
馬目「たまには外の空気吸わないと」
佳文「誘ってくれてありがとう、近くにこんな公園あるんだね」
佳文「…あそこにいるとさ」「座ってるか寝てるか以外、何もすることがなくて」「本当に落ち着かない」… https://t.co/rvwPqa9XiU
佳文(届いた日用品は舞台にまとめて、ジャンルごとに整理)
(「月曜日は下着、火曜日は靴」という風に曜日制で配布して、不公平感なく行き渡るようにした)
(食材も1カ所に集約して、消費期限を考えながら計画的に使った)
佳文「お母さん、ジャージ貰ってきたよ!これで楽に寝られそう」
母… https://t.co/qlTQjqqpy2
佳文(14日になると市が手配した給水車が来てくれた)(ポリタンクを持って、長蛇の列に並んだ)
(顔を洗ったり)
(救援物資のアルファ米をふやかしたりするくらいは、できるようになった)
(あと困ったのは、プライバシーが全くないこと)(生活音や生理的な音が全部筒抜けで)… https://t.co/g0cw2pQQZh