佳文(10日の夜からまともに寝てなかった私の眠気は限界だった)
佳文(私は避難所に着くなり床に倒れ込んで)(自衛隊の方にもらった毛布にくるまった)
佳文(遠くから、誰かの足音が響いてくる)(体育館の床に寝転がるなんて、小学校のとき以来かも…)
#ある光
佳文(自衛隊?変わった車…)
住民「星さん聞きました?原発爆発したって」
住民「嘘、いや初めて知りました」
住民「さっきラジオで速報流れましたよ」
#ある光
二つ目は揺れに関する広域描写の加筆です
この見開きでは揺れと、揺れによる影響が混在してしまっています。
新幹線と常磐道を削除して揺れの描写を追加
さらに2ページ追加して、インフラ被害に関する描写を充実させます
佳文(母は様子がおかしかった)(たぶん、理解を超えるようなことが目まぐるしく起きて、気持ちの容量をオーバーしてしまったんだろう)
市職員「えー皆さん、お疲れのところすみません」
#ある光
佳文「私、忠霊公園に避難してて」「家流されたの見えたんだ」「中に誰もいなかったんだよね?」
佳文「あと美咲のこと…何か知らない?」
母「わかんない!」
母「わかんない…なんにもわかんない」
#ある光
佳文「よかった、無事で…」
母「どうしたの、佳文」「泣いたりなんかして」
佳文「…」
佳文「お父さんとおじいちゃんは?」「どこにいるか分かる?」
母「お父さんは仕事でしょ」「おじいちゃんは…」
母 「おじいちゃん…」
#ある光
学年主任「1、2、3、4、5…」
養護教諭「先生、無理なさらないで…」
学年主任「いやしかし…」
養護教諭「いえ、多分もうダメだと思います」「何十分も、脳に酸素が行っていませんから」
学年主任「…そうですか…」
#ある光