馬目「ふーっ」
馬目「やっぱずっと体育館にいると息詰まるね」
馬目「たまには外の空気吸わないと」
佳文「誘ってくれてありがとう、近くにこんな公園あるんだね」
佳文「…あそこにいるとさ」「座ってるか寝てるか以外、何もすることがなくて」「本当に落ち着かない」… https://t.co/rvwPqa9XiU
佳文「よかった、無事で…」
母「どうしたの、佳文」「泣いたりなんかして」
佳文「…」
佳文「お父さんとおじいちゃんは?」「どこにいるか分かる?」
母「お父さんは仕事でしょ」「おじいちゃんは…」
母 「おじいちゃん…」
#ある光
父「親父が今どこにいようと絶対」「東京に行くことを望んでるはずだ」
佳文 「…」
佳文 (有無を言わせない感じだった)
佳文 (二人は言わなかったけど、なんとなく察しがついた)
佳文 (半ば無理やりここから離そうとするのは)(原発のことがあるからだって)
#ある光
佳文(あれから5年経っても、10年経っても)(そんな夜は時折、やってきた)
(この傷とは一生付き合っていくしかないんだって)
(私は知った)
#ある光
同級生「美咲の両親のご遺体、きのう見つかったんだ」「お兄さんが安置所を回って見つけたみたい」
同級生「それで二人とも、今朝から荷物まとめて、出てっちゃった」
佳文 「そんな…」「何も言わずに出て行ったの?」
友達 「これ、佳文に渡しといてって」
#ある光