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佳文(街には腐った海水や油、あと焦げたような臭いが混ざった、得体の知れない空気が満ちていた)「これが、私の街なの…?」
(18年間毎日見ていた景色)
(小さい頃によく遊んだ路地)
(そんなもの一切合切が、脈絡のないガレキだけを残して)(根こそぎなくなっていた)
#ある光
美咲「4時だっけ?結構遅い時間にしたんだね」
佳文「大体みんな帰って、静かになるのがそれくらいかなって」「心の準備とかもしたかったし」
美咲「そっか」
美咲「じゃあ私一回帰る」
美咲「一回帰って、5時くらいに兄貴と一緒に荷物取りに来るから」
美咲「ファイトだぞ!」
#ある光
佳文(そして、ヘドロと瓦礫にまみれた、あの震災なんかまるでなかったみたいに)
(真っ白いコンクリートや、真新しい舗装が街を包んだ)
(でもあの惨禍を語り継ぐための努力は)
(絶え間なく続いた)
#ある光
佳文(東京には日本トップレベルの人がそこら中にいて)
(私は何度も限界を感じた)
(将来が怖くなって、投げ出したいって何度も考えた)
アナウンス「まもなく、2番ホームを電車が通過します」
佳文(死んでしまいたいと思ったことも、数え切れないくらいある)
(でも)(いつも思い返した)… https://t.co/gn3rKiQp7J