『葬送のフリーレン』
富も権力も手に入れた爺さんが好奇心も、根性も、闘争心も失ってないの、いいよね。爺さんだからつい、枯れた感じの魅力や強さを描きたくなってしまうところだけれど、叩き上げ出世爺さんが枯れるわけないだろという納得感がある。
『葬送のフリーレン』
伝説の大魔道士フランメから現代の天才フェルンまで長い時代の人々と関わっているフリーレン、1948年生まれの江夏から1983年生まれの金子まで一緒にプレーしている水島新司『あぶさん』みたいだ。
『葬送のフリーレン』
シュタルクの「隙を見せて誘った攻撃を一発耐えれば相手に隙が出来る」という作戦、人類が使っていいものじゃないんですよね。
川村元気『四月になれば彼女は』
読み終わった後、『HEAT-灼熱-』の藤巻のおやっさんの顔が浮かんで温かい気持ちになった(それはどうなんだ)
少年漫画業界の「修業」概念、どこからはじまったんだろうな。『ドラゴンボール』の印象が強いのだが、それ以前にも存在したのだろうか。
2023年版アニメ『るろうに剣心』は、ポプテピピックにも取り入れられた、かの有名な炸裂弾編まで進んだんですね。
『葬送のフリーレン』
人類が自分たちより遥かに高速で世代を重ね、変異を生み出すウィルスを恐れるように、魔族も非力な短命種である人類が時折生み出す天才を恐れるわけですよね。
『葬送のフリーレン』
シュタルク。小学生男子みたいな単純さと、思春期らしい繊細さを持っているのが少年サンデーっぽさかもしれない。
『葬送のフリーレン』
平凡な兄、非凡な弟という構図にしてしまいがちなところ、それをちょっとずらしているのがいい。
『葬送のフリーレン』
ザイン兄、短い出番の中に人間性が詰まってていいよなぁ。田舎の平凡な僧侶であることを自ら選択した誇りと自負がある人。
『フリーレン』の本質は人情噺なんですよね。