現在のフランスはフランス革命後の第一次共和制から、ナチス占領下、ドゴール政権を経て、第五次共和制である。フランスはカトリック国であり、来世の概念は写真家には本来ない。また、英国では何度か大規模なカトリック弾圧があり、現在のアイルランド解放戦線などにも尾を引いている。
のちに別口で描いたもの(2枚目)や無常としての役割も踏まえ、日本語では「獄卒」と訳されることが多いがこの二人は衙役のなかでも「捕役」と呼ばれる罪人を捕まえる立場にいたんじゃないかってことを考えてたような。白黒のテーマ曲として使ったドラマ「開封府」のEDにも関わってくる。
「エンマはパリの地図を買った。指先で地図の上を辿りながらパリの町中を歩き回った」(フローベール「ボヴァリー夫人」より) なかんずく海外旅行経験の少ない私が物語を描くときによくやることでもある。最初に当該地域の「地球の歩き方」「地図」を手に入れる。できたら当該の時代の。
階級の違う人間は同じ人間として見てもらえないのをレオさんは知っているが、それはそれとして自分も階級の違う人間を同じ人間だとは見ていない……いなかった、今気づいたけどまだ偏見があるのには気付いていない……ことを考えながら話している
「母語が京都弁ではないが教養のために英語と京都弁を身につけた芸を売る女性が身分違いの恋をして外国にやってきた」という、ハードモードなのがみっちゃんなのである……
これに関しては「The Way of Dark」(19世紀末から20世紀初頭にかけて中国に滞在していた宣教師が書いた本)の中で全く同じ立場で、ただし清代中国での外国人の振る舞いについての注意がある。「現地の人は相手が外国人で作法は知らないができる限り礼儀正しくしようとしているとは見てくれない」
完全に「母語と居住地域での言語が違う子供のアイデンティティの確立はいかにすべきか」という問題について話しているの自分でもどうかしてると思う
白黒の設定が固まっているのがわかる。この時点で「伝統中国と福建社会」(三木聡著)などを読んで福建省三明市の謝氏廟の話を知っており、白さんの一族はわりと裕福(だった)ことが決まっていたらしい。
牛丼もなけりゃ生たまごを食べる習慣もないのはわかってるんだけど白さんの「雑さ」を象徴するようなアレなので入れたかった。ごめん。