今回のサンデーSの原稿、下書きはこんなんでした。
前作Billion Tripよりは描き込んだと思う。
こんにちは内場悠月です。
今日発売の少年サンデーの増刊『サンデーS』に、読切『時限猫耳』を載せていただいてます。
サンデーバトル8という企画で、「ヤクザとネコ」というお題で8ページの漫画を描きました。
アンケートもあるようです。
ぜひ読んでみてーーー!!
ストーリーで大事なこと振り返ってなかった。
主人公の捉え方!
今まで私は主人公に"かっこよさ"とか"強さ"、"単体での面白さ"を求めてたけど、今作は"未熟さ"、"弱さ"とかを意識した。
主人公は表面的な魅力より、好感や共感が大事なんだなと最近思う。
面白くすべきは物語であって、主人公ではない
空トーンが何か汚い。無料の素材を使ったが、もっとしっかり選ぶか、自分で削るべきだった。
あとグラデトーンって雑誌に載ると結構パキッてするね。
3回目なんだからいい加減慣れろよと。
これは絵というかストーリーというか…
友達から「女の子、お腹チラ見えするとかもっと露出あっても良かったかも」との意見があった。
なるほど〜確かに!
普通に序盤に入れても良かったし、服が破けるシーンでそういうのも入れられたのかも。
その視点はなかった。
「このコマ、引きの構図のせいで、すごいチープというか、ギャグシーンみたいにみえた」と友達からの指摘。確かに…
もっと寄りの構図で迫力あるよう描くべきだった。
あと背景は、アシスタント経験の無さを痛感した。岩の山(?)とかは、全然上手く描けなくて子供騙しな絵になってしまった。
バイト先の社員の娘さんが「背景が甘い」と指摘してたらしい。うん、仰る通りだと思う。
鍛えよう、アシスタントで。
まず描き込みが少ない。そのせいで画面がしょぼい。
「まずは終わらせよう」と意識して描き込み後回しにしすぎた結果、描き込まずに終わった箇所が多い。
"完璧を目指すよりまず終わらせろ" を意識しすぎた
友達に描いてもらった背景は緻密なのに…
口の中とかさぁ…何でこんな真っ白なん…?
最後に少しだけサプライズ的な嬉しいシーンにできた…かも。
「続きを見たい」と思わせる終わり方にはできたのかなぁと個人的には思う。
こんな拙い絵でも2位にはなれたのは、そこも大きかったかもしれない。
「尻尾を銃にして撃つ」というのは良かったと思う。担当も「オチをつける能力はある」と言ってくれたので、そこはもっと伸ばしていきたい。
ただ、変に真面目なので、ただ無難なオチにならないように。
「ダンダダンみたいな わけわからんけど良い ってのがあるともっと良い」と担当にも言われた。
全体はコミカル調なのに、何かこの辺のシーンが変にシリアスになりそうだったので、全員モヒカンにした。結果的に良かったと思う。作品のテイストを統一するって大事だと思った。
特に自分は、油断するとすぐシリアスになるので。
自分がシリアスをやってもあまり面白くはならない、と最近思う。
いちいち「家族が病気で〜…」とか「このネックレスは〜…」とか文字で説明しなくても、1コマ カットを入れれば十分伝わるんだな と。
「テールリング」と「ネックレス」をリンクさせて、主人公がヒロインにシンパシーを感じたのも表現できた。
読者は察しが良いので、いちいち文字で言うと逆にくどい