3〜6部のスタンドの意味は「スタンド・バイ・ミー」、翻訳すると「傍に立つ者」になる
7部からは読み方は同じでも意味は「スタンド・アップ・トゥ」、翻訳すると「立ち向かう者」になる
まさにレースを通じて歩き出すジョニィの精神が込められたような意味合いに変わるんだよね
おそらくこれは立ち向かう者、と名付けられたように、あくまで立ち向かう者はスタンドではなく、その人間であり、多くの人間が銃を持ち、決闘も許されていた時代の人間の殺意の高さ、戦う事への覚悟の違いを表してるんじゃないかなと思う
荒木飛呂彦先生のアメリカへの思考の形が読み取れると思う
SBRで初めて邦楽の曲名が使われた事は有名だけど、マジェント・マジェントがあのカーズを彷彿とさせるような退場をしたのは、おそらく元ネタとなったマジェント・マジェントの曲にエイジャの赤石をモチーフにされた歌詞だからだと思われます
ちなみにSOUL'd OUTのメンバーは荒木先生と交流もあります
ジャイロのモデルがフランス革命期の恐怖政治の時代の処刑を担当し、多くの人間の首を落とす役割を担わされ、敬愛する国王の首さえ自らの手で落とす羽目になったシャルル=アンリ・サンソンである事は有名ですが、その上で納得は全てに優先するぜというジャイロの言葉には込み上げてくるものがあります
ちなみにキャラ名に邦楽が使われた事が最初なのはウェカピポとマジェント・マジェントですが、スタンド名ならディ・ス・コのスタンド、「チョコレート・ディスコ」が最初です
もっというと本誌掲載時は「チョコレイト・ディスコ」表記でした
もっと因むとディ・ス・コの元ネタは別にあります
それは国について事だけじゃなく、ラーメン作りでさえそうだ
ラーメンについて無知でも文句を言うならともかく、ものつくりの段階にまで口出しするならそれ相応の能力と成果を見せろと言われるのは当たり前の話だ
大統領のスタンドは対消滅を起こす際にメンガーのスポンジらしきものが発生する
これは表面積無限体積0という極めて不思議なフラクタル構図として知られる
一方でジャイロの家で受け継がれる鉄球はこの世で最も美しいと言われる構図で構成された黄金長方形を分割する際に見られる無限螺旋を用いる
SBR、サンドマンとサウンドマンとか、大統領のビフォーアフターとか、テロリストとか序盤がガバガバなのは否めないけど、最終決戦の伏線の回収というか、綺麗な逆転劇とかまさに遠回りこそ最短の近道だった的な勝ち方でカタルシスが歴代で最高峰なんで是非読んで欲しいっす