#ウイングマン でドラマでも差し掛かった「ナァス編」は、アニメでも比較的、原作に忠実に描かれていた。ただ原作では「デルタエンドは、この話の為に生まれたのではないか?」と思うくらい効果的に使われていたのに、アニメでは、この時点ではまだデルタエンドが登場していないのが惜しかった。
ドラマ #ウイングマン も「40年目の答え合わせ」としては、かなり好感触だが、原作の持ち味である「大勢の観衆に見られながらの市街戦」は、予算の都合か、アニメ版「夢戦士」に続きオミットされてしまったので、いつか、この辺りを映像化して欲しいものだ(アニメの後半が意外と結構、頑張ってる)。
矢口高雄が影響を受けた白土三平作品の忍者をマタギ(猟師)に置き換えた様な初期作品。カシラの号令で散るマタギ達や、木の枝を飛び移るマタギは、まんま忍者だが、当然、自然の厳しさや動物と戦う別のテイストに仕上がっており、アレンジ能力の高さや、模倣からオリジンを生み出す手腕も堪能出来る。
「ブラック・ジャック」の描き替えというと、放射能漏れ事故が細菌兵器の事故に改変された『恐怖菌』だが、実はこの話はドクター・キリコの初登場話だが、単行本には他のキリコ登場話が先に収録された為か、BJとキリコが、面識がある様に書き直されている。
帝王ライエル編は、大人っぽくなったアオイさんが謎の美女で登場するとか、クラスメイトが一人づつ吸血鬼になっていくとか、序盤の雰囲気がいいんだよね。新兵器ソーラーガーターも大盤振る舞いだ!そしてライエル編は次第に「エロい風雲!たけし城」みたいになっていくのであった。
「小うるさい自殺者」より、ブラック・ジャックに少年の安楽死を依頼され、驚くキリコが可愛い。この話は地味にキリコの安楽死への段取り……やたらめったら殺している訳ではない、というのが、わかる話としても貴重。
昔はSFで新人賞を取っても連載は学園モノになる傾向があり、神矢みのる先生も読切「弾が行く」を経て、規律の厳しいエリート校で破天荒な転校生が大暴れする「ボンバー弾」を連載。ダイナミックなアクションに加えプロテクターや双子キャラ、生き別れの幼馴染などアニメっぽい仕掛けも満載で人気を博す