大学では資料や論文ばっかり読んでウンザリ。最近は反動で小説や『ローマ人の物語』とかに逃避。蟄居を機に積読解消に挑戦。とかいって、まだ『少女マンガは』をやっと半分。細馬さんの本は絶対面白いし川勝君のエッセイも興味があるのですぐ読めるとは思うが、積読書籍はじつはまだまだ沢山あるのだ。
九井諒子『ダンジョン飯』12発見。そう、この作品は権力と欲望について食欲で喩える物語だったんだよね。でも、この盛り上がりと本の厚さ、まさかこれ最終巻? とか途中で思ったけど、よかった、まだ続いてた。ある種の物語にはずっと浸っていたいと思ってしまう力があるのだ。
ライアンから『バット君(BAT KID)』(ライアン「Bat Kid:Inoue Kazuo and the Origins of Baseball Manga」所収)と小冊子「THE DEMON BALL』(魔球)、「BUBBLES」#12「野球特集」が届いた。ありがとう、ライアン。『バット君』は1947~49年「漫画少年」連載。
谷口ジローコレクション4回配本『欅の木』『明治流星雨』お送りいただきました。『欅の木』、素晴らしい。こんなに一本の木を描いた作品はあまりないだろう。また『白い木馬』の孫娘の表情の変化は本当に凄い。最後の頁に彼女のアップを描いたのは、到達した表現力への自信を感じさせる。
昨日は昼過ぎから雑誌の企画で「眼鏡男子」について福田里香さんにオンラインで話を伺う。僕は『ピンポン』のスマイルの眼鏡に風景が映りこむ話などをした。話は盛り上がったのだが、僕にはそもそも萌えフェチ的な要素がほぼないので、果たして記事にどの程度反映されるのかは不明。
松本大洋の新刊『東京ヒゴロ』1(小学館)。何とマンガ業界物。しかも退職したマンガ編集が主人公。何か風景で何かを語ろうとしてる。毎回街の風景で終わり次のページは黒。マンガ世界の絵と現在の日常が混じり合う場面も描かれる。これまでの大洋マンガを超え出る要素が!? ワクワク。