ここで顔近づけあって吹き出しの中を親しげに見合うの、マジで汽車旅行っぽいテンポと雰囲気。
「すごいね」「すごいよねえ…」→なんか私感動しちゃったな乗る同じ構図のヤバさ。なんていうかコマの繋ぎと会話の飛躍の同期が目を動かしながらめくっていくことの快楽に繋がってる。
森の向こうが〜で示されるのは右側の偽物の森で、めくると左方向が「本物の森」になっている(人物の視線の方向をそのまま引き継いで)
アニメパートの4ヶ月かけて製作したフィルムが16分の漫画映画になることが「まるで遠い道を急行列車で行ってしまうみたいですねェ」と称されることに通じてる。今気づいたけど富士山からの即トンネルの流れも同じ。
何十回も読んでるけれど、連想と飛躍の果てにここまで行けるのがすごい。時間と場所にまつわる(正面からの)移動マンガ。
治、『メトロポリス』観てなくても『怪人マブゼ博士』観てそう。日記にはスタンバーグとアレクサンダー・ホール観たって書いてあるし。